会社勤めをしていると、人に対して厳しく当たり、職場の人を辞めさせてしまう人がいます。
また、自分に対して職場を辞めさせようと嫌みを言ってきたり嫌がらせをしてくるような人が周りにいるとしたら、その人はどのような末路をたどるのでしょうか。
人を辞めさせるようなことをするような人に明るい未来などありません。
因果応報という言葉がありますが、人に対して行ったことは必ず自分に返っていきます。
そこで、人を辞めさせるような人が辿る末路や、人を潰してしまう人の性格・心理状態などをご紹介しましょう。
人を辞めさせる人の末路は?
嫌がらせやパワハラを行って次々と人を辞めさせてしまうような人は、今後どのような末路をたどるのでしょうか?
実は、その人がやっていることは、自分の首を締め上げていることと変わらないのです。
そこで、人を辞めさせる人の末路について見ていきましょう。
孤立し孤独を感じる
人を辞めさせるような人を見ていれば、良い気分はしませんよね。
そうなると、仲間はどんどんその人から離れていく傾向があります。
人を辞めさせる人には仲間がいなくなるため、孤立してしまうのです。
相談しようとしても仲間とは思ってもらえないため、孤独を感じるようになるでしょう。
信頼がなくなる
信頼とは、この人なら頼れるという人に託されるものです。
しかし、人を辞めさせるような人には信頼を抱くことはできません。
人を辞めさせるということは、嫌がらせをしたり相手に対して傷をつけることです。
そのような人に信頼は寄せられませんよね。
あの人の機嫌を損ねたら自分も嫌がらせを受けるかもしれないと防衛機能が働き、信頼することなどできなくなるのです。
気まずい雰囲気になる
人を辞めさせるということは、相手を困らせたり傷つけるのを表立ってするので、それを見ている人からしたらとても嫌な気分になりますよね。
その場の空気は必然と気まずくなり、周りの人も近寄りがたくなります。
また、人を辞めさせる人からは仲間が遠ざかっていくので、周りが仲良くなり、人を辞めさせる人の周りには不穏な空気が流れるようになります。
つまり人を辞めさせる人は社内で浮いた存在となってしまうのです。
ストレスを感じるようになる
人を辞めさせることを続けていくと、仲間は遠のき、浮いた存在となっていくので疎外感を感じやすくなります。
そういった雰囲気の中で働いていれば、周りからの圧力を強く感じ、プレッシャーも感じるようになるでしょう。
プレッシャーを感じ続けるのはストレスになるため、自ら退職を選ぶ方も多いようです。
重要な仕事はまわってこなくなる
人を辞めさせる人には信頼することはできないため、任して欲しい仕事であっても回してもらえなくなります。
社会というのは縦社会なので、仕事をこなすことで信頼や人望を集めることができますが、人を辞めさせるような人には信頼も仕事も与えられません。
そもそも仲間も遠ざかってしまうので、声をかけづらいこともあって仕事を回してもらえなくなるでしょう。
キャリアアップができなくなる
仕事を任せてもらえなければ、上司に認めてもらうこともできないので、キャリアアップは遠ざかります。
キャリアアップをする人は、信頼や人望も厚く、仕事を淡々とこなせる人です。
キャリアアップをするということは、それなりの統率力が必要となります。
人を辞めさせる人には統率力はないと見なされるため、キャリアアップはできないのです。
感謝してもらえなくなる
人を辞めさせたとしても、その人を辞めさせたことで職場が改善されるといえばそうではありません。
人が一人辞めるだけでもその人の仕事が他の人に割り振られるので、仕事量の負担が多くなります。
辞めさせた人が担えるかといえばそうではなく、仲間の負担が増えるので感謝されるよりも非難を集める可能性の方が高いでしょう。
人を辞めさせるような人が何をしても感謝してもらえないのは、辞めさせたことによって個々の負担が増え、迷惑だと感じるからでしょう。
立場が悪くなる
人を辞めさせる人に対して良い印象を抱くことはまずありません。
辞めさせた人のことを良く思っていた人からしたら、なんでその人を辞めるまで追い込んだんだと憎しみを抱きかねないからです。
周りから嫌な人だと思われれば、人を辞めさせた人の立場はどんどん悪くなります。
立場が悪くなれば、居場所すらなくなっていくでしょう。
自分も退職することになる
人を辞めさせることを続けていれば、どんどんと職場の雰囲気は悪くなります。
疎外感や孤独感を感じ、結局自分の居心地も悪くなるのです。
強いプレッシャーを感じ、ストレスを抱くようになるでしょう。
そうなれば、結果自分も退職する方向へシフトしていくことになるのです。
悪い噂が広まり転職に苦労する
風の噂という言葉もありますが、世間は狭いので、悪い噂というのは簡単に広まります。
人を辞めさせる人にはマイナスな印象を抱かれるため、職場を離れて再就職しようと思っても、「あの人は何人も人を辞めさせる人なんだって」と噂が広まり、最初から良い印象を持ってもらうことは厳しいでしょう。
職場というのは、自宅からできるだけ近い場所を選ぶことがほとんどです。
悪い噂を知っている人がいる可能性の方が高く、噂は簡単に広まりやすくなります。
噂が広まりやすい自宅から近いところでの就職は難しいでしょう。
パワハラした人の末路は?
パワハラをした人に対しては、社内で懲戒処分や解雇・人事上の降格などの措置がとられることがあります。
パワハラをする人というのは、自分の行為によって相手が精神的に苦痛を受けていることに気づいていない場合があり、罪悪感を感じていない可能性があります。
周囲から叱られたり注意されたりしても心には響かず、自分の行為と向き合うこともないため、自分のやったことに対して正当化を続ける傾向があるのです。
パワハラには、6つの類型があります。
- 身体的侵害
- 精神的侵害
- 人間関係からの切り離し
- 過大な要求
- 過小な要求
- 個の侵害
パワハラにあたる言葉には、その人に対して侮辱するような言葉や人格否定する言葉が多いです。
そのような言葉を投げかけたことにより、侮辱罪・名誉毀損罪に該当する可能性があるので、刑事告訴の対象になることがあります。
これらは刑事告訴されてしまえば、莫大な費用や時間もかかるだけでなく、社会的な立場もなくなってしまうでしょう。
人を辞めさせる人の末路がみじめな状況にならないパターンは?
稀なケースではありますが、人を辞めさせたとしても惨めな状況にならないこともあります。
それは、職場で問題行為を行ってばかりいて困る人を辞めさせた場合です。
ただし、問題行為を行っている人を職場にいるどの人も迷惑だと感じていて同じ考えを持っていて、みんなが困っている状況にある場合です。
しかし、人を辞めさせるというのはそれなりに労力も要れば、下手をすると訴えられかねないので、自分が表立って辞めさせるという考えを持つのは危険な行為といえるでしょう。
人を辞めさせる人の共通点は?
人を辞めさせる人にはある共通点があります。
それにはどのような特徴や心理・態度に表れるのでしょうか?
そこで、人を辞めさせる人の共通点についてご紹介します。
人を退職に追い込む人の特徴
人を退職まで追い込む人の特徴には以下のようなことが挙げられます。
- 自分に甘く、他人には厳しい
- 人も文句や愚痴を平気で言える
- 自己評価やプライドが高い
- 自分のことばかりを正当化する
- 自分の意見を尊重してくれない人とは折り合いがつかない
自己中心的な考えを持ち、とにかく自分を正当化しようとする人は要注意です。
人の意見を聞かず、自分の意見だけを突き通したいので、自分の意見が通らないと機嫌が悪くなります。
自分とは間反対の人とは折り合いがつかないため、自分にとって害だと思い込み、人を辞めさせようとするのです。
人を潰す人の性格
人を潰すような人の性格というのは、プライドが非常に高く、自分が正しいと思い込んでいます。
周りから見ると性格の悪い人と感じるでしょう。
自分と合わない人の悪口を平気で言えますし、その悪口さえも間違っていないと思っているのです。
気に入らない人を辞めさせる人の心理
気に入らない人を辞めさせる人の心理には、うらやましいと思っている可能性があります。
気に入らない人のことを辞めさせたいのは、自分にないものをその人が持っているからこそ、うっとうしく感じているのです。
また、人を辞めさせることで優越感に浸りたいという場合もあります。
人を辞めさせたという目標を達成したという優越感に浸り、「自分はできる人だ」と勘違いしているのでしょう。
辞めさせたい人に対する態度
この人を辞めさせたいと思ったら、辞めるまで精神的に追い込みます。
無視をしたり、嫌がらせを始めるでしょう。
さらには、聞こえる様に悪口を言ったり、睨み付けるなど精神的に傷をつけようとします。
辞めさせたい人に対して居心地を悪くし、追い出そうとするでしょう。
人を退職に追い込む人は辞めさせた後悔はするのか?
人を辞めさせた人は、最初は辞めさせたという達成感を味わうので、優越感に浸り、後悔はしません。
辞めさせたことに対して悪いことをしたという意識がないので、後悔することはまずないでしょう。
後悔するのは、同じような目に遭ったときかもしれません。
1人のせいでみんな辞めるのに解雇できない理由は?
モンスター社員がいたとしても、その人を簡単には解雇できない理由があります。
厚生労働省のモデル就業規則の懲戒解雇事由は下記のように規定されているのです。
- 重要な経歴を詐称して雇用されたとき。
- 正当な理由なく無断欠勤が何日にも及び、出勤の督促に応じなかったとき。
- 正当な理由なく無断でしばしば遅刻、早退又は欠勤を繰り返し、複数回にわたって注意を受けても改めなかったとき。
など、会社によって解雇に値する規定を定めていますが、その規定に触れなければ簡単に従業員を解雇できない決まりがあります。
人を辞めさせてばかりでモンスター社員だという人がいたとしても、解雇理由に該当しなければ簡単に会社は解雇できません。
人を潰す人を辞めさせるように仕向けることは可能?
人を潰すような人と一緒に働くのは気分が悪いですよね。
しかし、いくらその人を辞めさせたいといっても、人を潰すような人と同じ事をしてしまっては逆に仕返しを食らう可能性があり、危険を伴います。
そういった場合は、上司に相談したり、パワハラとなるような行為に対する証拠を集め、立証しましょう。
異動のある会社であれば、協調性がないことを通告し、上から異動してもらうよう仕向けてもらうのも1つの手です。
また、自分の周りに味方を作るのも得策です。
人を潰す人を孤立させることで、その人が孤独感を感じ、居心地が悪くなっていきます。
同じような嫌がらせを仕返すのではなく、少し距離を取りながら圧力をかけるのが得策です。
人を辞めさせる人に仕返しする方法は?
人を辞めさせる人に対して仕返し・復習することはあまりおすすめできません。
結局同じ事をその人にすることになるので、下手すると同じ目に遭う可能性があります。
自分で手を下すよりも、上司や人事に相談し、ミスを犯したら始末書を書かせたり減給などの策をとってもらいましょう。
給料を減らされるのはかなりの痛手なので、それに値するミスを見逃さずに観察しておくのも良いかもしれませんね。
「人を辞めさせる人末路」を調べている人がよく思う質問
まとめ:人を辞めさせる人の末路は悲惨
人を辞めさせるような人に明るい未来はありません。
人に対して行った悪行は必ず自分へ返っていきます。
結果、職場を退職せざるおえない状況に陥ったり、自宅から近くの場所での転職も難しくなるため、生活に支障を来すようになるでしょう。
人を辞めさせるような人に対して仕返しをするよりも、周りの人と連携をとって働きやすい職場にすれば、結果自身のキャリアアップに繋がるので、その人と差をつけることができます。
人を辞めさせる人を追い抜くことこそが仕返しとなるので、差を広げていきましょう。
コメント