貴重品や資産を家に置いておくのが不安な場合、銀行などの貸金庫を利用する人もいます。
しかし、貸金庫を借りるにはお金がかかり、銀行ごとに異なります。
今回は、貸金庫の料金比較やサービスの詳細などをご紹介していきます。
貸金庫の料金を比較
貸金庫は銀行によって料金が異なります。
まずは、貸金庫の料金を見ていきましょう。
貸金庫の料金比較一覧
大手銀行の貸金庫の料金を一覧にしました。
銀行名 | サイズ(高さ×幅×奥行) | 料金(年間) |
---|---|---|
みずほ銀行 | 6.5×24.5×54 | 21,780円 |
三井住友銀行 | 6.5×28×52.5 | 22,000円 |
三菱ufj銀行 | 6.2×27.7×49.3 | 22,440円 |
公式サイトで金額が確認できた銀行のみをピックアップしましたが、このように金額は大きくかわることはありません。
ただ、似たような金額であってもサイズが若干異なり、預けるもののサイズによってはこれよりも高い金額を払わなければならないこともあります。
貸金庫の料金を比較するときのポイント
貸金庫の料金を比較するときは、料金以外のところにも目を向けることです。
銀行によって貸金庫の料金には違いがあります。
しかし、ただただ安いところを選べば良い訳ではなく、貸金庫のサイズにも注意しなければなりません。
貸金庫のサイズも銀行によって違いがあり、場合によってはスペースが無駄になってしまうことも考えられます。
そのため、しっかりと料金以外の点にも目を向けて比較検討するようにしましょう。
貸金庫の選び方で料金以外の重要なポイント
貸金庫選びをする際は、料金以外にもサイズやアクセスの良さ、追加料金の有無なども見なければなりません。
ただ安いという理由だけで貸金庫を選んでしまうと「サイズが足りない」や「アクセスが不便」などと感じ、借りたことを後悔してしまうかもしれません。
貸金庫は、料金だけでなくサイズや追加料金の有無なども銀行ごとに異なります。
そのため、どの銀行が家から近いのか、貸金庫のサイズはどうなのか、追加料金はあるのかなどをしっかりとチェックして選ぶことが大切です。
各貸金庫の料金やサービス詳細
貸金庫の料金やサービス内容は銀行によって若干異なります。
ここからは、大手銀行の貸金庫料金やサービスを見ていきましょう。
みずほ銀行の貸金庫料金
みずほ銀行の貸金庫料金は、年間21,780円となっていました。
ただ、この料金が適用されるサイズは高さ6.5×幅24.5×奥行54の貸金庫です。
みずほ銀行ではこれ以外のサイズの貸金庫もありますが、公式サイトにのっているのはこのサイズの料金のみでした。
また、みずほ銀行の貸金庫は全自動型・半自動型・手動型と3種類ありますが、店舗によって置いている種類が異なります。
貸金庫に入れられるものは、一般的な書類や貴金属などとなっておりそこまで変わりはありません。
三井住友銀行の貸金庫料金
三井住友銀行の貸金庫料金は以下のとおりです。
高さ | 幅 | 奥行 | 料金(半年) |
---|---|---|---|
6.5cm | 28cm | 52.5cm | 11,000円 |
8.5cm | 28.5cm | 53.5cm | 14,850円 |
14cm | 28cm | 53cm | 23,100円 |
3つのサイズが用意されており、それぞれ料金が異なります。
貸金庫の種類は、全自動型・半自動型・手動型・簡易貸金庫の4種類となり、店舗によって異なります。
また、貸金庫に入れられるものも一般的なもので変わりはありません。
三菱ufj銀行の貸金庫料金
三菱ufj銀行の貸金庫料金は以下のとおりです。
縦 | 幅 | 奥行 | 料金(年間) |
---|---|---|---|
5.7cm | 26.2cm | 40cm | 16,170円 |
6.2cm | 27.7cm | 49.3cm | 22,440円 |
8.7cm | 27.7cm | 49.3cm | 29,700円 |
三菱ufj銀行の料金は、先で紹介してきた銀行よりリーズナブルに見えるかもしれませんが、サイズが若干小さめなため注意してください。
また、貸金庫の種類は全自動型・半自動型・手動型となっています。
貸金庫に入れられるものも一般的なもので、変わりはありません。
りそな銀行の貸金庫料金
りそな銀行の貸金庫料金は、サイズや種類によって異なりますが、正確な料金は問い合わせてみないと分かりません。
公式サイトには料金は一切載っていないため、気になる方は問い合わせをお願いします。
りそな銀行で提供している貸金庫の種類は、全自動型・半自動型・手動型の3種類です。
また、貸金庫に入れられるものも一般的なもので、他と変わりはありません。
ゆうちょ銀行の貸金庫料金
ゆうちょ銀行には貸金庫自体が存在しません。
ゆうちょ銀行は、郵便局が郵政民営化した際に始まったサービスです。
元々郵便サービスだけを提供していた郵便局に貸金庫スペースを新たに作るとなるとかなりの費用がかかります。
また、セキュリティ面でも見直しが必要となり、かなり大掛かりな工事が必要となるでしょう。
そのため、現在は貸金庫はなく、今後もない可能性が高いと言えます。
北洋銀行の貸金庫料金
北海道の札幌市を中心に展開する北洋銀行は、貸金庫サービスを提供しています。
ただし、料金は貸金庫のサイズや店舗によって異なります。
また、貸金庫のサイズや利用可能時間なども店舗によるため、気になる方は店舗に直接問い合わせてみてください。
貸金庫の中に入れられるものも一般的なもので、他と変わりはありません。
貸金庫の利用でおすすめの銀行は?
貸金庫を利用する銀行は、どこがおすすめとは一概には言えません。
なぜなら、貸金庫に対するニーズによっておすすめ銀行が異なるからです。
ただ、都市銀行よりは地方銀行のほうが料金は安めです。
そのため、貸金庫サイズやアクセスに違いがないのであれば、地方銀行を選んだほうがお得かもしれません。
地方銀行のほうが料金は安いですが、安全性は都市銀行と変わらないため安心して利用できますよ。
貸金庫の利用方法
貸金庫は銀行によって料金やサイズなどが異なります。
ただ、利用方法などはどの銀行も同じようになっているため、利用方法を知っておくと手続きがスムーズです。
貸金庫に保管できるものとできないもの
貸金庫に保管できるものとできないものは以下のとおりです。
- 重要書類(契約証書、有価証券、遺言書など)
- 現金通帳
- 貴重品類(金、宝飾品など)
- 思い出の品(家族のアルバム、手紙など)
- 他(上記に準ずるとされるもの)
- 上記に準ずるとされないもの
- 危険物
- 変質の恐れのあるもの
- 格納できないもの
基本は上記のように分けられているのが一般的ですが、銀行によって若干違いがあるため預けたい銀行の規定をしっかりと確認してください。
保管できるものであっても注意しなければならないものがあり、それが遺言書と保険証券です。
遺言書も保管はできますが、貸金庫の名義人が遺言書を書いた本人の場合、死後に貸金庫が凍結される可能性があります。
また、保険証券も給付請求をする際に手間がかかる可能性があり、これら2つの重要書類を預ける際には気をつけてください。
貸金庫の上手な使い方
貸金庫は自宅に置いておくのが怖い方におすすめですが、使いたいときは取りに行く手間があります。
しかし、日常的に使わないものを貸金庫に預けておけば安心です。
例えば、骨董品や宝石などを保管しておけば、自宅に置いておくよりも安心で、何より自宅の保管場所を空けることができますね。
貸金庫は重要書類から預貯金まで保管することができますが、貸倉庫代わりのように利用することも可能です。
貸金庫の利用手順
貸金庫は行ってすぐに使えるわけではありません。
まず、利用したい銀行の口座を開設しているのが条件です。
口座を開設していない方はまず開設するところから始めなければなりません。
また、貸金庫を借りる際には本人確認書類や通帳と印鑑を持っていきます。
その後審査をして、審査が通ってから借りることができるようになります。
詳しい利用手順は銀行ごとに若干異なるため、利用したい銀行に確認してください。
貸金庫を利用する際のメリット・デメリット
貸金庫は料金はかかるものの、その分自宅に置いておくよりも安心感があります。
しかし、デメリットもあるため、貸金庫利用のメリットデメリットを知っていきましょう。
利用するメリット
利用するメリットは、大切や高価なものを安心して預けておける点です。
例えば、大切なものや高価なものは自宅に置いておくと盗難や災害でなくなってしまう危険性があります。
しかし、貸金庫のセキュリティは厳重なため、預けておくことで盗難のリスクや災害でなくなってしまうリスクは低くなるでしょう。
また、保管しているものは契約者のみが出し入れ可能となります。
銀行員であっても知ることができないため、プライバシーがしっかりと守られており、他の人に知られる心配がありません。
このように、貸金庫を利用するメリットは安心感にあると考えられます。
利用するデメリット
利用するデメリットは、取りに行く手間と利用料がかかる点です。
貸金庫は銀行にあるため、保管しているものが必要になった場合は取りに行かなくてはなりません。
ただ、近くの銀行に預けておくことで少しでも手間と時間を省くこともできます。
また、貸金庫の利用は無料ではありません。
銀行によって異なりますが、“半年ごと”または“1年ごと”で料金の支払いが必要です。
しかし、銀行によって差はありますが、月に換算すると毎月2,000円かからずに借りることができます。
家に置いておき、盗難や災害の被害に合って失うことを考えたら安いかもしれません。
このように貸金庫を利用するデメリットはあるものの、“安心を買える”と考えるとそこまでデメリットとは思わないかもしれませんね。
貸金庫で現金保管がダメな理由は?
現金は貸金庫に保管することも可能ですが、万が一盗難などの被害があった際には保証されません。
現金は貸金庫に預けている分は保証対象外となっているため、口座に預けておくのが一番安心です。
また、現金の保管は意外にも場所をとります。
貸金庫にはスペースに限りがあるため、現金は口座に入れておくほうがスペースを有効活用できますよ。
現金の貸金庫保管は絶対にダメ、というわけではありませんが、万が一のことを考えたらやめておいたほうが無難ですね。
貸金庫を利用する際の注意点
貸金庫は便利に使えますが、いくつかの注意点もあります。
- 契約者以外の利用は原則不可
- 銀行の営業時間外は利用不可
- 災害時には利用できない可能性あり
貸金庫は契約者以外の利用は基本できないため、もし利用できる人をもう一人置きたい場合は代理人の設定が事前に必要です。
また、銀行内に置かれている貸金庫は、営業時間外は出し入れすることができません。
さらに、災害時には銀行の被害状況や営業可否によって貸金庫が利用できない可能性があります。
このような点をしっかりと知っておき、利用するようにしましょう。
「貸金庫 料金 比較」を調べている人がよく思う質問
まとめ:料金以外の部分も比較して保管する貸金庫を選ぶ!
今回は、貸金庫に関してご紹介してきました。
貸金庫は利用料がかかり、銀行ごとに金額は異なります。
“安い貸金庫を選びたい”と思うかもしれませんが、料金だけでなく貸金庫のサイズやアクセスの利便性などにも着目して選ぶことが大切です。
また、貸金庫は全ての物を保管できるわけではないため、保管するものは選別しなければなりません。
しかし、貸金庫に保管しておくことで得られる安心感を考えると、利用するほうがメリットは大きいでしょう。
本記事でお伝えした料金や利用方法、メリットデメリットを参考に検討してみてくださいね。
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