菊芋は植えてはいけない?植える時期や植え方・剪定方法など紹介!栽培の注意点も解説

菊芋は、食べることもできるため家庭菜園で育てたいと思っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、そんな菊芋は“植えてはいけない”なんてウワサもあります。

それはさまざまな理由があるようですが、絶対に植えてはいけないのでしょうか?

今回は、菊芋を植えてはいけないのか、その理由などをご紹介していきます。

目次

菊芋は植えてはいけない?

結論から言うと、菊芋は植えてはいけないなんてことはありません。

ただ、栽培方法に注意しないといけないことがあり、大変だと言われています。

苦労した経験から“植えてはいけない”なんて声が挙がったのではないかと考えられます。

植物の中にはほったらかしにしておいても無事に育ち、手間がかからないものもあるのは事実です。

しかし、食べ物として育てるものは少し手間がかかるのが一般的です。

特に菊芋は、栽培環境の条件が厳しいうえに繁殖力が強いため、栽培するうえで大変な思いをするかもしれません。

このようなことから、植えてはいけないと言われますが、絶対に植えてはいけないわけではありませんので安心してください。

菊芋を植えてはいけないと言われる理由

菊芋は絶対に植えてはいけないわけではありません。

しかし、栽培するうえで苦労するかもしれず、植える場合は理由を知っておくほうが良いでしょう。

ここからは、菊芋は植えてはいけないと言われる理由についてご紹介していきます。

繁殖力が強い要注意外来生物

菊芋は繁殖力が強く要注意外来生物とされています。

要注意外来生物の対象になるのは、生態系を脅かす危険性があるものです。

菊芋は繁殖力の強さから他の植物の成長の妨げになってしまう可能性があります。

他の植物も一緒に育てたい方からすると悩みの種になってしまうのではないでしょうか。

しかし、他の成長の妨げにならないようにきちんと管理が出来るのであれば問題はありません。

スペースを確保したり、伸びすぎた場合は剪定を行ったりと管理をするようにすれば、手間はかかりますが植えても問題ありません。

繁殖力が強く要注意外来生物と指定されているものは、どうしても“植えてはいけない”と考えられがちです。

そのため、菊芋も例外なく植えてはいけないと言われているのでしょう。

しかし、管理ができるのであれば、植えても全く問題はありません。

栽培する環境条件が難しい

菊芋は繁殖力が強いため勝手に育つイメージがあるかもしれません。

しかし、栽培する環境条件が厳しいと言われています。

土壌の酸性度が強くなると発育が良くなくなってしまい、連作すると収穫量が減ります。

ただし、これはどの植物でもあることのため、特別菊芋だけが難しいというわけではありません。

基本的には日当たりが良くて涼しい場所であれば、意外と勝手に育ってくれます。

しかし、決して何もしなくていいというわけではなく、育ちやすい環境づくりはしてあげなくてはなりません。

このようなことから“植えてはいけない”と言われているのではないかと考えられます。

しかし、菊芋に適した環境を提供できるのであれば、植えても全く問題はありません。

花が咲かないことがある

菊芋は、時期になると黄色くて菊のような可愛い花を咲かせます。

それが名前の由来でもあり、その花が好きという人も少なくありません。

しかし、菊芋の種類や環境によって花が咲かないことがあります。

そのため、菊芋の花を収穫したいと考える方からすれば、とても残念だと思います。

種類はまだしも環境は菊芋が育ってみなくては分かりません。

ある程度育ってからしか花が咲くかどうかは分からないため、ある意味博打だと言えるでしょう。

花が好きな方からすると、やはり菊芋は“植えてはいけない”となるのかもしれませんね。

しかし、花を目当てにしていない場合は決して植えてはいけないというわけではありません。

菊芋はほったらかしにできない

菊芋は繫殖力が強く結構放っておいても勝手に育ちます。

しかし、その繁殖力の強さから広がりすぎて他の植物の成長の妨げになる恐れがあります。

また、連作などにより収穫量が減ってしまうなどの問題も生じるかもしれません。

このように、勝手に育ってくれるイメージが強い菊芋ですが、完全ほったらかしにはできません。

厳密にはほったらかしでも菊芋は育ちますが、他の植物の阻害になり草木だけが生い茂る結果になり兼ねないのです。

そういったことから、菊芋は“植えてはいけない”という声が出たのではないかと考えられます。

しかし、しっかりと管理ができるのであれば、決して植えてはいけないわけではありません。

土壌の養分がなくなる

菊芋は、地下にしっかりと大きい根を張ります。

その大きな根からたくさんの養分を吸収して大きくなっていくのです。

しかし、たくさんの養分を吸収することで、土壌の養分がなくなる恐れがあります。

そのため、他の植物の成長を阻害してしまう可能性があり、他のものと一緒に育てることができません。

このようなことから“植えてはいけない”といった声が挙がったと思われます。

しかし、管理をしっかりとして育てることができるようであれば全く問題はありません。

収穫するのが大変

菊芋は育つと、たくさん収穫することができます。

しかし、収穫するには土の中の芋を掘り出さなくてはなりません。

外に出ているものを収穫するよりも収穫は重労働でたいへんです。

また、菊芋は他の芋に比べて小さく取りこぼしも多いでしょう。

そうなると、残った芋からまた目がでて繁殖していきます。

収穫は取りこぼしのないように注意しないと、どんどん菊芋が増えていくことになってしまいます。

ただ、収穫をしっかりとすれば良いため、あまり気にする必要はありません。

収穫後の保存が難しい

菊芋は収穫後の保存が難しい食べ物です。

常温保存でだいたい1週間程度が美味しく食べられる期間と言われています。

それ以上経つと干からびたり、傷んでしまったりするので注意しなければなりません。

「1週間程度なら大丈夫」と思ったかもしれませんが、菊芋は1つの株から30個前後取れることもあります。

そのため、なかなか食べきれないことも多いのです。

このようなことから、“植えてはいけない”なんて声が挙がったと思われます。

しかし、菊芋が好きでたくさん食べたい方や、ご近所さんに配ったりできる場合はそこまで気にする必要はないかもしれませんね。

アレルギーに注意が必要

菊芋はアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

キク科に分類されるため、キク科アレルギーがある方は花粉や食べることでアレルギー症状で出るかもしれません。

もちろん自分自身がなんのアレルギーを持っているか理解している方は良いですが、急にアレルギー症状が表れる可能性もあります。

その結果、菊芋を植えてからアレルギーに気付くと、菊芋を処分するのが大変です。

そういったことからも菊芋は“植えてはいけない”と言われています。

菊芋の栽培方法

菊芋はさまざまな理由から“植えてはいけない”と言われていますが、絶対に植えてはいけないわけではありません。

色んな理由を理解したうえで「植えてみたい」と思った方もいるのではないでしょうか?

ここからは、菊芋の栽培方法についてご紹介していきます。

菊芋の植える時期

菊芋は気温が暖かくなってくる頃に植えるのがベストです。

植える時期を間違えてしまうと、菊芋がうまく育たないため時期には気をつけましょう。

温暖な地域では、2月下旬頃から植え始めます。

対して、寒い地域では4月中旬頃から植えるのが良いでしょう。

だいたい気温が春らしくなってくる頃を目安に、暑くなる前までに植え終えるようにすると良いですね。

菊芋の植え方

菊芋は繁殖力が強いため、他の植物とは離して植えることが大切です。

そうしないと他の植物の生育が阻害されて育たせることができません。

また、菊芋同士も20~30cm程度は間隔を開けて植えるようにしましょう。

菊芋を植える土は、水はけのよい栄養豊富な土を用意します。

肥料が必要となるため、植える前から肥料の準備をしておき育ちやすい土を作っておくことが大切です。

菊芋の育て方(自然栽培の場合)

地植えの場合は、特に他の植物との距離をあけて育てるようにしましょう。

また、あまりに伸びすぎている場合は一部根を切るなどして対策をしなくてはなりません。

さらに栄養をグングンと吸収していくため、土の栄養にも十分注意しましょう。

菊芋栽培(プランターの場合)

プランターの場合は、菊芋の感覚が20~30cm程度あくようにしましょう。

また、菊芋は成長していくと高さが出てきます。

そのため、プランターが小さいと菊芋が倒れてしまう可能性があるため注意してください。

プランターは深めのものを用意すると安心です。

菊芋栽培の剪定方法

菊芋は、9~10月頃に花を咲かせます。

花が咲いたらなるべく早く花を摘むことが大切です。

花を摘むことで花にいく栄養を茎にいかせることができ、収穫量を増やすことができます。

せっかく咲いた花を摘むのは可哀想な気もしますが、しっかりとした菊芋を育てるためにはとても大切なことですよ。

しかし、一部種類や環境によっては花が咲かないこともあるため注意してくださいね。

菊芋の保存方法

菊芋は常温保存では1週間程度しかもたせることができません。

しかし、収穫した菊芋を土の中に保存することで、長く鮮度を保つことができます。

収穫した菊芋をビニール袋に入れて土の中で保管してください。

なるべく菊芋同士が当たらないようにしましょう。

こうすることで、菊芋の鮮度や栄養を保ったまま、長く菊芋を楽しむことができますよ。

菊芋栽培の注意点

菊芋栽培の注意点はいくつかあります。

例えば、植える際には場所を限らせることや、花を早めに摘むなどがあります。

しかし、何よりも“菊芋を植えっぱなしにしないこと”が大切です。

菊芋を植えっぱなしにしてしまうと、どんどん繁殖し最悪野生化してしまいます。

連作をすることもできますが、多くの養分を欲するため、あまり長い間の連作には向いていません。

収穫後は土を掘り返し、菊芋の根を全て取り払うことが大切です。

どの植物でも大切なことではありますが、管理と収穫後の処理などをしっかりとしていきましょう。

菊芋を食べてはいけない人は?

菊芋は、先でも紹介したとおりアレルギーに注意が必要です。

そのため、アレルギーをもっている方は食べてはいけません。

キク科の植物の菊芋は、キク科やイヌリンに対してアレルギーがある人はアレルギー症状が起きてしまう可能性が高いです。

症状は程度によって異なりますが、口腔内のかゆみや場合によってはアナフィラキシーショックを起こす危険性もあります。

そのため、アレルギーを持っている方は、菊芋の摂取は控えたほうが良いでしょう。

また、アレルギーのある方の中には、菊芋の花粉だけでアレルギー症状を起こす可能性もあります。

事前にキク科のアレルギーがあるとわかっている場合は、植えるのも控えてほうが良いかもしれません。

「菊芋 植えて は いけない」を調べている人がよく思う質問

菊芋は植えっぱなしでも大丈夫?

植えっぱなしは良くありません。

菊芋は連作に向いておらず、不作が続くことが考えられますし、手を入れないことで野生化してしまう可能性があります。

菊芋を栽培するとき、連作障害に注意することは?

菊芋は、多くの養分を必要とするため、連作していくとだんだんと実が付かなくなっていきます。

そのため、ある程度育ったら一度全部取ってしまうのが良いでしょう。

菊芋の施肥量はどのくらいですか?

1平方mあたり100gの肥料が必要です。

植える前に肥料を混ぜ、養分が豊富な土を用意しておきましょう。

キクイモの注意点は?

菊芋はアレルギー症状を起こす可能性があります。

また、繁殖力が強いためほったらかしていると野生化してしまうため注意しなくてはなりません。

まとめ:菊芋は繁殖力が強いので栽培方法に注意!

今回は、菊芋についてご紹介していきました。

菊芋は“植えてはいけない”なんて声もありますが、決して植えてはいけないわけではありません。

さまざまな注意事項に気をつけ、適切な環境を用意できれば植えて栽培することが可能です。

菊芋を育てれば収穫して食べることができ、量も多く取れるため皆で菊芋を味わうことができますよ。

ただ、キク科にアレルギーがある方は、アレルギー症状が出る可能性があるため摂取には注意しましょう。

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