身体的や精神的な病気や怪我により、休職しなければならないこともありますよね?
しかし、経験した人からは「休職しなければ良かった」という後悔の声が挙がることがあります。
それはなぜなのでしょうか?
今回は、休職しなければ良かったと思う理由や後悔しないためにやるべきことをご紹介していきます。
休職しなければよかったと思うのはなぜ?
病気や怪我により、休職しなければならないこともあります。
しかし、「やっぱり休職しなければ良かった……」と後悔することも少なくありません。
まずは、休職しなければ良かったと思うのはなぜなのかを見ていきましょう。
仕事に対する意識が低下
1つ目は「仕事に対する意識が低下する」ことが理由です。
休んでいる間は、仕事から完全に離れて過ごさなくてはなりません。
その結果、仕事に対する意識が低下してしまうのです。
確かに仕事を“嫌だ”と思っている方は多く、遊んで暮らすことができればそれが一番だと思うでしょう。
また、仕事が好きであっても離れていることで意識がだんだんと低下していきます。
“仕事”は業務中の負担だけでなく、通勤の負担や私生活の犠牲などを強いられることもあります。
休んでいる間はそういった負担が一切なく、私生活を犠牲にする必要もありません。
なにより自分の時間を有意義に過ごすことができるため、仕事を再開するとなるとそれらがなくなることになり、仕事に対する意欲は低下してしまうのです。
経済的な負担が大きい
2つ目は「経済的な負担が大きいこと」が挙げられます。
休職中は一般的には給料をもらうことはできません。
一部の会社では補償を設けているところもありますが、ほとんどの会社が働かないと給料を払うことはしません。
そのため、経済的な負担が大きくなりがちです。
傷病手当金など休職中であっても一部お金をもらうことはできますが、給与と同額ではないために前よりも負担がかかるでしょう。
有給を当てることもできますが、有給が取れる日数には限りがあり、長引く場合は毎日のように使うことはできませんね。
また、休職中であっても社会保険などの支払いはしなければならないため、自分の生活費だけでなくそちらも考えなくてはなりません。
怪我や病気により仕方ないとしても経済的な負担が大きいために後悔してしまうのです。
復職への気持ちが沸かない
3つ目は「復職への気持ちが沸かない」ことが挙げられます。
仕事から離れて休むために自分の時間を有意義に使うことができます。
復職することが前提だと分かっていても「復職したくない」と感じる人も多いです。
特に、精神的な病が理由の場合は、なかなか復職したい気持ちが沸くことはないでしょう。
休職期間は長くなればなるほど、復職への気持ちは沸かなくなっていきます。
気持ちの切り替えをして復職することがなかなか難しいのも後悔する理由の一つです。
キャリアへの影響がある
4つ目は「キャリアへの影響がある」ことが挙げられます。
例えば、欠勤などの出勤日数などが人事評価に組み込まれている場合、休職することで評価が下がることが考えられます。
また、休んでいる間に評価基準が変わり、復職後思ったように評価を上げることができなくなる可能性もゼロではありません。
さらに、精神的な理由の場合は、復職後負担にならないよう業務の制限をされ昇進などが遠のいてしまうこともあるでしょう。
このように休職することでキャリアへの影響が心配されることもあります。
もちろん全ての企業が上記のようになっているわけではありません。
ただ、上司や会社の判断によっては影響が出る可能性があることは知っておかなければなりませんね。
休職中に遊びまくるのはよくない?
休職中に遊びまくるのは手放しでOK、とは言えません。
もちろん、遊びに行ったり旅行に行ったりしても問題はありません。
しかし、遊びまくった結果、体調を崩したり怪我をしたりして復職に影響があることも考えられます。
そのため、遊んでも構いませんが、節度を保って遊ぶようにしなければなりません。
休職中はあくまでも「しっかりと体調を整え、復職できるよう努める」ことが求められています。
休みだからと言って遊びまくって復職が遠のいてしまうのはいただけません。
遊ぶのは構いませんが、節度を保ち復職ができるように努めましょう。
休職したら終わりなの?休職するなら退職しろと言われる理由とは?
休職しても決して“終わり”ではありません。
働く者の当然の権利であり、それにより退職を迫るようなことはあってはなりません。
ただし、会社の経営が傾いている場合や社員のパフォーマンスの低下などにより、会社側から「休職するなら退職を……」と勧められることもあります。
その場合は、退職を勧める正当性をしっかりと判断しなければなりません。
ただ、会社側から退職を勧められていなくても、退職を検討したほうが良いケースもあります。
例えば「理由が会社側にあるにもかかわらず改善されないケース」や「心身の健康に影響が大きいケース」です。
この場合は、今後もあなた自身が体調を崩す可能性があります。
無理をするのは一番良くありません。
休職しても終わることはありませんが、退職を検討しなければならないケースもあるためしっかりと考えることが大切です。
休職中に後悔しないためには?やるべきことと対策
休職したことで、後悔してしまう人も少なくありません。
自分の健康のためとはいえ、後悔はしたくありませんね。
ここからは、休職中に後悔しないためにやるべきことと対策をご紹介していきます。
①外部の人と接する
休職中であっても外部の人と接する機会を持ちましょう。
“外部の人”とは会社関係でも、会社と関係のない友人などでも大丈夫です。
休職中は「外に出てはいけない」と思っている方も多く、自分の殻に閉じこもりがちです。
そうすると、社会との関わりが少なくなり、だんだんと仕事に対する意識が低下してしまいます。
しかし、外部の人と関わることで社会との関わりを増やし、刺激を受けることができますね。
また、人が頑張る姿などを見て、自分自身を鼓舞することができるでしょう。
そうることで、後悔しないようにできるかもしれません。
②定期的な会社との話し合い
休職中は定期的に会社との話し合いが必要になります。
多くの場合、現状の把握がメインですが、会社との話し合いにより復職後のプランのすり合わせなども大切です。
また、理由が職場環境にある場合、それらの改善を求めることも必要です。
しっかりと会社と話し合いをすることで、復職しやすくし不安を解消していきましょう。
もしも、会社側があまり積極的に動いてくれない場合や改善されない場合は、退職することも考えたほうが良いかもしれません。
自分自身の今後を考えるためにも話し合いは必要ですね。
③規則正しい生活
休職中であっても規則正しい生活をすることも大切です。
休みだからと言って、お昼近くに起きたり昼夜逆転したりすることは健康上も良くありません。
生活リズムの乱れは、体調に大きく影響します。
朝の日の出とともに起き、暗くなったら寝るという基本的な生活を意識しましょう。
また、食生活や適度な運動も意識していくと良いですね。
休みだとうっかり栄養不足や運動不足になりがちです。
心身の健康を意識することで復職に対する意識を高めていきましょう。
ただし、無理をすることがないようにしてください。
どうしても無理な場合は“ゆっくり休むこと”を何よりも優先させましょう。
④メンタルヘルスのケア
休職中は精神的なケアも大切です。
休みが長く続くと、“社会との関わりの薄れ”や“休職していることへの罪悪感”などで精神的に落ち込むことがあります。
特にうつ病などのメンタル面が原因で休職している場合は、精神のケアを何よりも優先させなければなりません。
原因がメンタルでなくても、だんだんと精神の健康が損なわれる可能性があります。
初めは復職するつもりでいても、休みが長いことで精神的に落ち込み復職が難しくなるケースもゼロではありません。
規則正しい生活や外部の人との関わりを実施し、メンタルがやられないよう意識していきましょう。
⑤仕事に生かせるスキルの取得や情報収集
休職中に仕事に活かせるスキルを取得したり、情報収集をしたりしても良いでしょう。
身体的な病気や怪我が原因の場合は、復職後に活かせることを勉強しておくと良いですね。
病気や怪我で一時的に停滞したとしても、今後を意識して対策をしておくことでキャリアへの影響を少なくすることができるかもしれません。
ただ、休職理由がメンタル面の場合は、仕事を意識せずに過ごしましょう。
仕事のことを考えることで「自分はダメな人間だ」と自分自身を責めて病状を悪化させてしまう可能性があります。
メンタル面が理由の場合は、何も考えずにしっかりと休むことが大切です。
仕事のことはメンタルが回復してから考えれば良いので、今は存分に自分を甘やかしてください。
「休職しなければ よかった」を調べている人がよく思う質問
まとめ
今回は、休職を後悔する理由や対策をご紹介してきました。
後悔するのは、仕事に対するモチベが下がることや経済的負担などの理由があります。
また、休職することで“焦り”や“不安”、“罪悪感”などを感じるかもしれません。
確かにデメリットはありますが、決して無理をして働き続ければ良いということではありません。
休職は今後長く働いていくためにも大切なことで、後悔しないように対策を講じることが必要です。
コメント