ミソハギは、可愛いピンクの花を咲かせ、独特な香りのする植物です。
見た目はシュッとスタイリッシュで可愛い花を咲かせるため、好きな方もいるのではないでしょうか?
しかし、そんなミソハギは“庭に植えてはいけない”といったウワサがあります。
今回は、ミソハギは庭に植えてはいけないのか、その理由などをご紹介していきます。
ミソハギは庭に植えてはいけない?
「ミソハギは庭に植えてはいけない」なんて言われますが、絶対にダメというわけではありません。
ただ、人によっては庭に植えるのを躊躇してしまうような植物であることは覚えておいたほうが良いでしょう。
それにはさまざまな理由がありますが、特に庭に植えることで気付いたらミソハギだらけになってしまう可能性があります。
また、花ことばなどを知る方からはあまり良い印象を受けないかもしれません。
このようなことから庭に植えてはいけないと言われているのです。
しかし、そういった理由を知ったうえで気にならない方は植えても全く問題ありません。
ミソハギを庭に植えてはいけないと言われる理由
ミソハギは、絶対に庭に植えてはいけないというわけではありません。
しかし、庭に植えてはいけない理由は知っておいたほうが良いでしょう。
ここからは、ミソハギを植えてはいけない理由をご紹介していきます。
花言葉の影響
ミソハギの花言葉は「愛の悲しみ」「純真な愛」「悲哀」「慈悲」などがあります。
花言葉を見て分かるとおり悲しい印象を与え、花言葉から亡くなった人を弔う花とも言われています。
そういったことから“庭に植えてはいけない”という声が出たのでしょう。
しかし、花言葉はあくまでも花言葉であり、意味を重視しない人からすれば気にならないのではないでしょうか?
ただ、花言葉の意味を重視する人からすると「庭にミソハギなんて……」と言われてしまうかもしれません。
お墓や仏壇に供える盆花
ミソハギは、お墓や仏壇などにお盆の時期に供える花として有名です。
そのような理由から、どうしても死者やあの世を彷彿とさせてしまうため、あまり良い印象がない方も多いかもしれません。
ちなみにミソハギは、漢字で書くと“禊萩”となり、やはり神事などを想像させますね。
このように、ミソハギは死者や神事を想像させるため、庭に植えることはあまり縁起が良いものではないと考えられたのでしょう。
しかし、信仰はさまざまですから気にならない方は植えても全く問題はありません。
ミソハギは地下茎で増える
ミソハギは、地下茎で増える植物です。
地下茎とは、通常の茎とは異なり根のように地下に茎があります。
それにより、地下で増殖していき他の植物を荒らし、気付いたらミソハギだらけになる可能性があるのです。
庭に植物を植えるのが好きな方からしたら、他と共存できない植物として忌み嫌うでしょう。
これはミソハギの花言葉や盆花としての意味を気にしない方でも気になるのではないでしょうか?
増えても構わないという場合は良いですが、お手入れをしっかりしないとなかなか大変な植物であることは知っておきましょう。
「世界の侵略的外来種ワースト100」で悪いイメージがついた
「ミソハギは世界の侵略的外来種ワースト100に入っている」という声から、そこから悪いイメージがついてしまいました。
世界の侵略的外来種ワースト100とは、国際自然保護連合の保全委員会が定めた生態系や人間活動に影響が大きいものを指しています。
しかし、本当は上記に含まれているのは『エゾミソハギ』と言われる通常のミソハギよりも大型の近縁種です。
“ミソハギ”という名前が入っていることから「ミソハギが良くないんだ」と思っていた方もいるのではないでしょうか?
しかし、世界の侵略的外来種ワースト100にはミソハギは含まれておらず、エゾミソハギだけが含まれています。
これは近縁種といえども別物なため、ミソハギ自体は生態系を脅かすような植物ではありません。
そのため、庭に植えたとして何か悪いことがある、ということはありませんので安心してください。
ミソハギは毒性がある?
ミソハギは一部では「毒性がある」と言われているようですが、そんなことはありません。
花言葉やお盆に供えるなどの点からそのようなウワサが出たのかもしれませんね。
しかし、毒性は全くなく庭で育てても問題ないと言われています。
むしろミソハギは薬になるとして、敢えて育てる方もいるくらいです。
下痢止めや利尿剤などとして使えるようですよ。
“毒性がある”なんて聞くと、小さな子どもがいる家庭やペットを飼っている方は身構えたかもしれません。
しかし、ミソハギに毒性は全くありませんので安心してくださいね。
ミソハギを風水の観点から考えた扱い方
ミソハギは花言葉やお盆に供えられる花という点から、あまり良い印象がない方も多いかもしれません。
そのため、風水の観点から考えるとあまり良いものではないかもしれませんね。
特に玄関やリビングなどに飾るのは避けたほうが良いでしょう。
仏壇などへ供えるには最適な花のため、風水的にもそちらは問題ないと思われます。
そのため、あまりミソハギを仏壇やお墓以外で飾るのはやめたほうが良いでしょうね。
ミソハギの育て方
ミソハギは悪いイメージが強い花ですが、とても可愛い花を咲かせ手間がかかりにくい植物です。
そんなミソハギはどのようにして育てたら良いのでしょうか?
ここからは、ミソハギの育て方をご紹介していきます。
育てる場所
植物は太陽の光が好きなものが多いですが、ミソハギも例外ではありません。
育てる場所を選ぶときは日当たりのよい場所を選んであげると良いでしょう。
日当たりが良くない場所でも育ちますが、花付きが悪くなるため注意が必要です。
土も普通の花壇の土でも育てることができ、そこまで神経質にならなくても育ってくれますよ。
ただ、最適な土は泥っぽい水もちのよい土が良いですね。
また土を用意できない場合は、浅い水中でも育てることができますよ。
どちらにしても日当たりのよい場所で育ててあげるようにしましょう。
水やり
庭にミソハギを植えた場合は、表土が乾いてから水をあげるようにしましょう。
ミソハギは湿った場所でも育つことができますが、それでも水のやりすぎはダメにしてしまう可能性があります。
植木鉢でミソハギを育てる場合は、腰水にしてあげると良いでしょう。
腰水は、鉢の下に水受け容器を置いてその中に水を溜めておく方法です。
これであれば頻繁に水をあげる必要はなく簡単ですね。
肥料
肥料は4~6月頃に三要素等量配合の緩効性肥料を与えます。
与える頻度は月に1度程度で、量も多くなくて大丈夫です。
4~5号鉢で1回につき3つまみ程度を与えましょう。
肥料も栄養になるとは言え、与えすぎは植物にとって負担になります。
適切な時期に、適切な量を与えて育てていきましょう。
ミソハギの剪定時期は?
ミソハギの剪定は2~3月に行います。
ただ、これは関東地方の気候での目安になりますので、他の地方ではもう少し前後するかもしれません。
剪定は毎年1回は行いますが、場合によっては定期的に必要です。
特に庭植えの場合は予想以上に増えてしまう可能性もあるため、必要ない株は見つけ次第取ってしまいましょう。
ミソハギの切り戻し方法
ミソハギは、育てているとかなり背が高くなってしまい、大きいと2mくらいになることもあります。
その場合は切り戻しをしていきますが、時期は4月5月の春ごろが良いでしょう。
切り戻しをしたいミソハギの根本から2、3節くらいのところで切り戻します。
こうすることで形を整えキレイなミソハギを楽しむことができますよ。
ミソハギの栽培に向いている人と向いていない人
ミソハギの栽培に向いているのは「風水や花言葉などを気にしない人」です。
対してそれらを気にする人はミソハギ栽培に向いていません。
やはりどうしてもマイナスなイメージが強いミソハギは、栽培するのは嫌がる人もいます。
しかし、そういったイメージを気にしない人であれば、ミソハギを栽培するのに向いているでしょう。
また、ミソハギは比較的簡単に育てることができるため、あまり手間をかけられない人も栽培に向いていますね。
庭に植えてはいけない植物ランキング
庭に植えてはいけないと言われる植物は多々あります。
ここからは、ランキング形式で上位3位までご紹介していきます。
まず、第1位は「金木犀(キンモクセイ)」です。
秋の時期になると甘く良い香りのする金木犀ですが、全員が好きとは限りません。
また、害虫がつきやすい点から手間がかかる植物でもあります。
つづいて、第2位は「凌霄花(ノウゼンカズラ)」です。
凌霄花はバラのように茎にトゲがあるため、気をつけないと怪我をする恐れがあります。
また、剪定期間が短いために管理が大変な植物でもあり、初心者には難しいでしょう。
最後、第3位は「桜」です。
日本人といえば桜と言われるほど人気の高い植物ですが、管理は想像以上に大変です。
毛虫が大量につきやすく、散ったあとの掃除も大変で一筋縄ではいかない植物です。
このように庭に植えてはいけない植物は多々ありますが、どれも決して絶対にダメというわけではありません。
もちろん法を犯すような植物はいけませんが、管理をしっかりとできるのであれば植えても大丈夫です。
「ミソハギ 庭に植えてはいけない」を調べている人がよく思う質問
まとめ:縁起や花言葉が気にならない方は植えても問題ない
今回は、ミソハギについてご紹介してきました。
ミソハギは、花言葉やお盆に供えることから亡くなった人を連想させる方も多く、あまり良いイメージがないかもしれません。
しかし、決して庭に植えてはいけないということはありませんので安心してください。
特に、花言葉や縁起などを気にしない方であれば、ミソハギの栽培に向いているでしょう。
育て方もそんなに神経質にならなくても大丈夫なため、気になる方は注意事項も知ったうえで育ててみてくださいね。
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