日本のお正月に欠かせない植物、蝋梅(ろうばい)。
寒さに負けないとても美しい花を咲かせますよね。
しかし、この蝋梅ですが庭に植えてはいけないと言われることがあります。
それは、なぜなのでしょうか?
そこで今回は、蝋梅は庭に植えてはいけないのかについて紹介します。
蝋梅は庭に植えてはいけない?
蝋梅は、庭に植えても問題はありません。
ただし、とても注意が必要な植物のようです。
その理由がいくつかあるようなので、下記で詳しく説明していきます。
理由を読んで、庭に植えるかどうかを考えてみると良いかもしれませんね。
蝋梅を庭に植えてはいけないと言われる理由
蝋梅は庭に植えてはいけないと言われる理由が、コチラです。
- 花が咲いている期間が短い
- 花を咲かせるのが大変
- 毒がある
- 病気や害虫に弱い
- 鳥害にあう場合もある
- 根が広範囲に広がる
- 剪定が難しい
- 適した土壌が必要
- 縁起が悪いと考える人もいる
それでは、詳しく見ていきましょう。
花が咲いている期間が短い
最初に、花が咲いている期間が短いから植えない方が良いと言われています。
蝋梅は、花が咲いている期間は比較的短いです。
通常、冬から春にかけて花を咲かせます。
花を咲かせるのが大変
次に、花を咲かせるのが大変だからです。
蝋梅の花芽は古い枝にはつきません。
剪定が原因で花が咲かなくなることがあります。
毒がある
次に、毒があると言われているからです。
蝋梅はアルカロイド系の毒を持つ植物です。
そのため、誤飲のおそれがある子どもやペットのいる家庭では植えない方が良いとされています。
病気や害虫に弱い
次に、病気や害虫に弱いからやめた方が良いと言わます。
蝋梅は特定の病気に感染しやすいことがあります。
例えば、蝋梅の葉に白い粉状のカビが生えることがある「白粉病」があります。
適切な管理を行い、病気の予防に努めましょう。
また、アブラムシやハダニなどの害虫に対しても弱いです。
定期的な観察と害虫駆除を行うことで、健康な状態を保ちましょう。
鳥害にあう場合もある
次に、鳥害にあう場合もあるので、庭に植えないほうが良いと言われます。
ヒヨドリが蝋梅の花や蕾を好んでつつきに来ます。
そのため、鳥対策が必要になります。
鳥が苦手な方は大変かもしれませんね。
根が広範囲に広がる
次に、根が広範囲に広がるからやめた方が良いと言われています。
しかし、広範囲に広がることはないようです。
一般的には、浅井根を広げる傾向があり悲話の中で他の植物や建物と競合することはありませんので安心してください。
剪定が難しい
次に、剪定が難しいと言われています。
しかし、こちらも剪定が難しいとは言えません。
適切な方法とタイミングを守ることがとても大切になってきます。
適した土壌が必要
次に、適した土壌が必要だからやめた方が良いと言われています。
蝋梅は、適した土壌をしっかりと選ぶことで健康的に育てることが出来ます。
適した土壌を作ることが難しいようですね。
縁起が悪いと考える人もいる
蝋梅についての縁起については、文化や地域によって異なります。
一部の人々はロウバイを縁起が良くないと考えることがありますが、その理由はさまざまです。
以下にロウバイにまつわる縁起の意味や考え方をいくつか紹介します。
- ①死者との関連
-
一部の文化では、ロウバイは死者とのつながりを持つ花とされています。
そのため、葬儀や墓参りの際にロウバイを使うことがあります。
一方で、これが縁起が悪いと感じる人もいます。
- ②花言葉
-
ロウバイの花言葉は「忍耐」「希望」「再会」などです。
これらの意味から、幸福や良い縁を願う人もいます。
しかし、花言葉には個人差があり、縁起を気にする人もいます。
- ③風習と迷信
-
一部の地域では、ロウバイを家に飾ることを避ける風習があります。
これは、縁起が悪いとされることがあります。
ただし、これはあくまで個人の信念や迷信によるものであり、一般的な意見ではありません。
縁起については個人の信念や文化によって異なるため、どのように感じるかは人それぞれです。
ロウバイを楽しむ際には、自分の気持ちに従って育てていただければと思います。
蝋梅を庭に植える良い点は?
蝋梅を庭に植えると、いくつかの良い点がありますよ。
以下にそのいくつかをご紹介します。
- ①花の美しさと香り
-
ロウバイは美しい黄色い花を咲かせ、芳香を放ちます。
冬から春にかけて咲く花は、庭を彩り、心地よい香りを楽しませてくれます。
- ②寒さに強い
-
ロウバイは寒冷地でも育てやすい植物です。
寒い季節にも花を楽しめるため、庭の景観を豊かにします。
- ③盆栽や切り花としても人気
-
ロウバイは盆栽としても栽培され、小さな鉢で美しい花を楽しむことができます。
切り花としても人気があり、お正月や特別な日に使われます。
庭にロウバイを植えることで、美しい花と香りを楽しめるだけでなく、季節感を感じることができます。
蝋梅の育て方
蝋梅の育て方について紹介します。
- 土壌環境
- 植え付け時期
- 蝋梅の庭植え方法
- 蝋梅の鉢植え方法
- 水やりと肥料
- 蝋梅の剪定方法
それぞれ、詳しく説明していきます。
土壌環境
ロウバイは半日陰から日なたに植えつけます。
春から夏までは日光をたくさん浴びるようにします。
土質はあまり選びませんが、過湿に弱いため、水はけの良い場所が適しています。
寒風の当たらない場所を選ぶと開花が良くなります。
植えつけ時期
植え付け時期は、コチラです。
蝋梅の植え付け時期は、落葉中の11月から3月にかけて行います。
ただし、寒さが厳しい地域では1月から2月上旬は避けましょう
蝋梅の庭植え方法
庭に植える場合は、根鉢の2倍ほどの大きさの穴を掘り、腐葉土や堆肥を混ぜて植えます。
庭植えは半日陰から日なたに植えつけ、春から夏までは日光をたくさん浴びるようにします。
土質はあまり選びませんが、過湿に弱いため、水はけの良い場所が適しています。
寒風の当たらない場所を選ぶと開花が良くなります。
蝋梅の鉢植え方法
鉢は深さが30cm以上あるものを選びましょう。
ロウバイは低木であっても2mくらいになることがあるため、余裕を持って大きな鉢を選びます。
水はけの良い土を使用します。
特に鉢植えの場合は、水やり後に多湿の状態が長くならないように腐葉土を混ぜて、水はけを良くしてください。
鉢植えのロウバイは2年から3年に1回のペースで植え替えを行います。
根が見える場合は植え替えの準備をしましょう。
水やりと肥料
水やりは、4月から10月上旬までは、土の表面が乾いたら十分に水を与えると良いでしょう。
肥料に関しては、コチラです。
成長期の4月から5月と、寒肥として12月に、緩効性化成肥料や有機質肥料を施します。
蝋梅の剪定方法
蝋梅の剪定方法は、コチラです。
- 樹形を整える: 樹冠からはみ出している枝を芽の上で切り、樹形を整えます。
- 立ち枝を切り戻す: 立ち枝は他の枝に絡む原因になるため、芽のすぐ上で切り戻します。
- 不要枝を切る: 逆さ枝や交差している枝を切り取り、徒長枝は芽の上で切ります。
- ふところ枝を整理する: 花がつかないふところ枝を整理します。
蝋梅の寿命は?
蝋梅は、様々な要因により影響されます。
一般的に非常に長寿な植物で、庭木としては100年以上の寿命があると言われていますよ。
この美しい花を楽しむために、適切なケアを施して長く育てていただければと思います。
蝋梅は花が咲くまで何年かかる?
蝋梅は花が咲くまでに長い年月がかかる植物です。
種から育てた場合、開花までに約6年かかります。
ただし、栽培環境が合わない場合は10年以上かかることもあります。
流通している蝋梅の苗木のほとんどは接ぎ木で増やしたものです。
購入した苗木が成長しているかどうかによりますが、花が咲かない場合でも4年ほどは様子を見る必要があります。
蝋梅を植えるときの注意点
蝋梅を庭に植える際の注意点を詳しく説明しますね。
- ①子供やペットに触れさせない
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- 蝋梅の花は、ツヤのあるお菓子のような見た目で甘くて良い香りがしますが、実の中には強い毒が含まれています。
- 誤って舐めたり口に含んだりしないように、子どもやペットのいる家庭では注意が必要です。
- ②剪定時期を間違えない
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- 蝋梅は剪定時期と剪定する枝を正しく知ることで花が咲かないトラブルを避けられます。
- 3月ごろと11月~12月の年に2回剪定を行います。古い枝や徒長枝を切り詰め、花を咲かせやすくします。
- ③鳥害対策をする
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- 蝋梅の花や蕾はヒヨドリが好んでつつきに来ます。鳥対策をして花を守りましょう。
- 細かい目の網を張るか、他の対策を検討してください。
蝋梅は美しい花を楽しむために適切なケアを行いましょう!
「蝋梅 庭に植えてはいけない」を調べている人がよく思う質問
まとめ:蝋梅はデメリットもあるがメリットも多い魅力的な庭木
いかがでしたか?
今回は、蝋梅は庭に植えてはいけないのかについて紹介しました。
メリット、デメリットがたくさんありましたが、しっかりと理解をし育てることで、魅力的な庭木になるなと感じました。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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