シングルマザーは手当をもらいすぎ?金持ちで裕福?手当一覧や総額を解説!

旦那のいないシングルマザーは1人で子育てをしなければならないため大変なことが多いです。

しかし、手当をもらっているため、理解のない人からは「逆に金持ちで裕福だ」と言われることもあります。

もちろん中には起業したり収入が多かったりで金持ちな方もいます。

では、一般的な収入の場合も手当によって裕福なのでしょうか?

今回は、シングルマザーは手当をもらいすぎなのか、現状と含めてご紹介していきます。

他にも、失業保険の受給中にバイトについて気になる方は、こちらもご覧ください!

目次

シングルマザーは手当をもらいすぎ?

手当をもらいすぎている、なんてことはありません。

確かに昔に比べたら多くなっているかもしれません。

しかし、昔よりも物価の高騰や光熱費の高騰などにより、給与があっても足りない状態です。

ましてや子どもが学校に行く場合の給食費や諸経費などで毎月1万円近くは出費があります。

それに加え、親が働いている子どもの多くは学童に行くことになりますが、学童に通うのにもお金はかかります。

祖父母が近くにいる場合は協力してもらうこともできますが、近くにいても介護や病気などの理由で協力が難しいこともあるでしょう。

このように、子どもを育てるにはお金がかかり、ましてや子どもが2人以上の場合や将来大学まで出ることを考えると「手当があってもやっていけない……」と不安になる方は多いです。

収入が多くある場合に関しては、所得制限により一切もらえない場合や減額される場合もあります。

そのため、常にカツカツで裕福に暮らすなんて難しいのが現状です。

「離婚しなければ良かったのに」や「なんで子どもを産んだんだ」などと心無い言葉が飛ぶこともありますが、過去のことを他人が掘り返して責めても何も生まれません。

ましてや両親揃っていてもカツカツな家はたくさんあります。

両親が揃う家庭よりも手当が多いのは当たり前で、日々の生活費や子どもにかかるお金を考えると決して“もらいすぎている”なんてことはありません。

シングルマザーが手当をもらいすぎと言われる理由は?

手当をもらいすぎていることはありません。

むしろ、それがあっても日々の生活や子どもにかかるお金でカツカツな生活を送っている方も多いです。

では、なぜ“もらいすぎ”なんて言われるのでしょうか?

ここからは、もらいすぎと言われる理由についてご紹介していきます。

シングルマザーの手当について間違った理解

1つ目は、手当について間違った理解がされていることが原因です。

もしかすると、全員が満額もらえていると勘違いしていませんか?

もらう条件に所得制限があり、満額貰うためには相当少ない収入で生活せざるを得ません。

もしも親を頼ることができず、自分でアパートなどを借りて子どもを育てながら生活するとなれば収入は多いに越したことはありません。

ましてや子どものことを考えると、何千万のお金が確実に必要です。

しかし、収入があればあるだけ手当は少なくなっていきます。

このように、間違った理解がされているのが原因であり、認識を改めなくてはなりません。

シングルマザーが優遇されていると思われている

2つ目は、優遇されていると思われていることが原因です。

確かに手当もそうですが、保育園や学童の入りやすさもひとり親は優遇されているかもしれません。

しかし、両親が揃っていないがために、収入は母親が一人で稼がなくてはなりません。

ましてや子どもがいる母親は雇ってくれるところが未だ少ないです。

特に妊娠出産により退職を余儀なくされた方は、一から就職活動をしなければならず、安定した収入を望むとなればかなり厳しい就職活動が待っています。

パートやアルバイトであれば比較的雇ってもらいやすいと思われますが、パートやアルバイトは収入が安定せず毎月不安を抱えながら生活しなければなりません。

子どもが病気をすれば休まなくてはならないこともあります。

優遇されていると思われる反面、陰で大変な思いをされているのです。

表面的な部分だけを見るのではなく、しっかりと想像力をもって考えなくてはなりませんね。

シングルマザーが手当を不正受給していると考えている

3つ目は、手当を不正受給していると考えられていることが原因です。

確かに手当を不正受給している方もいるでしょう。

特に「児童扶養手当」は、結婚している方や内縁関係の方がいる場合などは受給できません。

そのために、内縁関係にもかかわらず隠したり、偽装離婚して受給しようとする方もいます。

そういった報道が大きく取り上げられたり、SNSに投稿されたりすることで「シングルの人、全てがそうなんだ」と判断してしまう方もいます。

全員がそうだと思っていなくても不信感が植え付けられてしまった方もいるかもしれません。

しかし、本当に不正受給をしているのはほんの一部の方だけです。

毎日、仕事や家事、子どものことに追われてまっとうに生きているシングルの方に失礼なため、認識を改めなくてはなりません。

シングルマザーの現状

シングルの人は手当をもらいすぎと言われますが、そんなことはありません。

むしろ“女性”や“母親”であることで、なかなか収入も多くなく手当があっても足りないことが多いです。

誤解をしないようにするためにも、シングルマザーの現状を知っていきましょう。

シングルマザーの平均年収

厚生労働省が発表したデータによると令和3年のシングルマザーの平均年収は373万円です。

引用元:IT業界まるわかりガイド

同じ片親であってもシングルファーザーの平均年収は606万円200万円以上もの差があります。

さらに、児童がいる全体の平均年収814万円となり、シングルマザーは全体平均の半分以下という結果になりました。

近年、働き方などは昔とはかなり変わってきました。

しかし、未だ母親が働いて稼ぐのは容易ではないことが分かりますね。

特に小さな子どものいるシングルの方は、非正規で働かざるを得ないことも多く、非正規の場合は収入が安定せずにボーナスもないために収入はかなり下がります。

また、なかなか長時間働くことも難しく、正規雇用であったとしても時短で働いている方も少なくありません。

子どもとの時間も作りたいとなれば、やはり非正規のパートなどで働くのが一番ですが、収入の不安はずっとついて回ります。

女性であることや母親であることは働くうえで差別されるべきではないと分かってはいますが、企業側としてはなかなか難しい部分もあるようです。

シングルの方は、常に“子ども”と“収入”を天秤にかけて生きていかなくてはならない現状があるようですね。

シングルマザー(母子家庭)の手当一覧

シングルマザーの家庭だけがもらえる手当はいくつかあります。

  • 児童扶養手当
  • 児童育成手当(東京都のみ)
  • ひとり親家庭住宅手当
  • ひとり親家族等医療費助成制度

これらの手当がありますが、全員が必ず受給できるわけではありません。

所得制限や子どもの数、自治体などによって受給可否は異なるのです。

また、受給ができたとしても満額受給ができるとも限りません。

所得によっては一部しか支給されず、所得制限にギリギリ引っかからない場合はかなり厳しいでしょう。

またこの他にも両親揃っていても貰える手当もあり、そちらももちろんひとり親でも受給することができます。

しかし、子どもがいる全世帯が受け取れる手当にも、所得や子どもの数、自治体などによって受給可否が異なります。

シングルマザーが手当をもらえる条件

シングルマザーが貰える手当はそれぞれ条件が異なるため、詳しく見ていきましょう。

児童扶養手当

  • 18歳に達する日以降の最初の3月31日までの子どもがいるひとり親世帯
  • 内縁関係の方が存在する場合は適用外
  • 収入が130万円未満は全額支給、130~365万円は一部支給で収入に応じて10円単位で異なる

児童育成手当(東京都のみ)

  • 18歳に達する日以降の最初の3月31日までの子どもを養育しているひとり親世帯
  • 所得制限があり、自治体により異なる

ひとり親家庭住宅手当

  • ひとり親世帯で18歳もしくは20歳未満の子どもを養育している人が家賃補助を受けられる
  • 金額は自治体によって異なり、自治体によっては制度がない場合もある

ひとり親家族等医療費助成制度

  • 18歳に達する日以降の最初の3月31日までの子どもを養育しているひとり親
  • 親と子どもが医療費の自己負担分を助成
  • 所得制限があり、自治体によって助成内容が異なる

このように無条件で受給できるわけではありません。

特に児童扶養手当に関しては、収入130万円未満となると毎月11万程度の手取りになり、子どもが1人であっても厳しい現状があります。

これでは将来への不安は消されることはなく、常につきまとうのではないでしょうか?

シングルマザーの手当総額

シングルマザーの手当総額をご紹介していきます。

東京都に住んでいる場合、最大で46,660円が貰えます。

それ以外に住んでいる場合、最大で43,160円となるでしょう。

ただし、これは児童扶養手当と児童育成手当のみの金額です。

さらに児童扶養手当が満額貰えるとした場合であり、その場合の収入は毎月11万程度になります。

東京都に住んでいた場合は、合計しても156,660円と一人暮らしでもギリギリの金額です。

とても裕福に暮らせる金額ではありませんね。

子どももだんだんと大きくなり、そうなると食費もかさんできます。

手当があっても決して余裕があるわけではないのが分かりますね。

シングルマザーの生活費と子育て費用

シングルマザーの生活費には両親揃った家庭と同じように考えてもらえればいいと思います。

確かに父親がいない分、安くなるかもしれません。

しかし、そこまで大きな違いはなく、ましてや昨今の物価高騰などを受けてますます逼迫していると思われます。

シングルマザーの手当総額と現実について知恵袋などの声

Yahoo!知恵袋にはシングルマザーの悲痛な叫びがあります。

そこには手当があっても生活できないといった苦しみがあるようです。

一部ご紹介していきます。

シングルマザーで自分の稼ぎだけで生活しています。 手取り12〜14万ほど。 明らかに足りない手当が2ヶ月に一度来てもどうしても足りない。どうしたらいいのでしょうか。

引用元:Yahoo!知恵袋

シングルマザーに対しての手当てなどの質問です。

4月に離婚になり、この先子供一人と生活していくのですが… まず現在の給料が税金など引かれず23万円で 家賃、生活費、その他もろもろに 借金はありませんが 全く残りません。 いろいろ調べたのですが 市から15000円位しかもらえず 他にどんな手続きをすれば手当てをもらえるのか 相場は幾ら位か教えて下さい。

引用元:Yahoo!知恵袋

一般的な両親揃った家庭であれば、母親が14~23万稼いでいればだいぶ楽な生活ができるかもしれません。

しかし、シングルマザーは自分の稼ぎだけで生活しなければならず、いくら手当があっても足りない状況です。

シングルマザー(母子家庭)の方が得?

シングルマザーは毎月カツカツな生活をしている方も多いです。

では、なぜシングルマザーのほうが得だと思われるのでしょうか?

ここからは、得だと言われる理由や現状を紹介していきます。

シングルマザー(母子家庭)の方が金持ちで裕福と言われるのはなぜ?

シングルマザーのほうが金持ちで裕福だと言われてしまうのは一部の誤った情報によるものです。

決して金持ちで裕福なわけではありません。

もちろん、収入が高い仕事に就いていたり、親の援助があったりする場合は裕福に暮らせる方もいるかもしれません。

しかし、そんな方はほんの一部です。

多くの方が必死で稼いで必死で生活をしています。

手当の内容や収入事情などを正確に理解することが大切です。

シングルマザーの手当以外の収入(養育費など)がある?

手当以外の収入がある方もいます。

例えば、離婚した父親からの養育費などが毎月必ず入ってくる方もいるでしょう。

しかし、中には全くもらっていない方もいます。

例えば、何等かの理由で貰えない方や、父親がだらしなく払ってくれない方、そもそも父親が分からない方など理由はさまざまです。

養育費も全ての方が絶対もらっているわけではないことを理解してなくてはなりません。

シングルマザーの支援制度が多い?

シングルマザーの支援制度は比較的多いかもしれません。

特に就労に対する支援は多いです。

しかし、妊娠出産により退職を余儀なくされた場合、正規雇用の仕事を探すのは一苦労です。

また、収入事情や養育費の有無などを考えると安定した収入が得られるよう支援があってもおかしくはありません。

就労に対する支援はシングルマザーだけが受けられるものではありません。

失業者に対する支援なども多いため、シングルマザーだけが得をしていることにはなりませんね。

シングルマザーは年収いくらが得など基準がある?

年収300万未満で稼ぐのが得かもしれません。

手当の多くが所得制限があり、300万を超えると貰えなくなる可能性もあるため、ここが一番得なラインかもしれません。

しかし、年収300万となるとそこまで裕福に暮らせるわけではないですね。

手当が貰えたとしても一部支給になることが多く、決して楽に暮らせるわけではありません。

ただ、300万円を超してくると手当が貰えず、ただただ支出ばかりが増えることになるためやはり300万円が最適なラインでしょう。

シングルマザーの就業について

ひとり親の場合、仕事をしていても裕福に暮らせるわけではありません。

また、妊娠出産により退職を余儀なくされた場合は、一から就職活動を行わなくてはならず、なかなか厳しい現状が待っています。

ここからは、シングルマザーの就業についてご紹介していきます。

シングルマザーの就業が難しい部分

就業が難しいのは「子どもがいることが挙げられます。

小さな子どもがいる場合は、特に休みが多くなりがちになります。

そのため、なかなか雇ってはくれません。

また、子どもがいるとどうしても長時間労働は難しく、独身のように残業をこなすなども難しいです。

もしも同時期に独身女性から応募があった場合は、どうしてもそちらが選ばれてしまうでしょう。

シングル、というだけで就業が難しく、なかなか安定した収入を得ることはできません。

収入とシングルマザー手当の関係

手当は全員が満額貰えるわけではありません。

収入によっては減額、最悪の場合は貰えない可能性もあるのです。

手当を満額貰えるほうが良いじゃないか」と思うかもしれませんが、満額貰うためには収入を130万円に抑えなければなりません。

だいたい毎月11万円程度の収入で暮らすことになり、手当をもらっても15万円に満たない可能性もあります。

これでは裕福に暮らせるわけはありませんね。

むしろ、毎月カツカツでやりくりしながら生活しなければならないでしょう。

シングルマザーの手当は彼氏がいると受給されない?

手当は彼氏がいても支給されます。

ただし、彼氏から金銭援助を受けている場合や、同棲を開始した場合は受給対象外となるため注意してください。

普通に交際して金銭援助を受けていない場合は、受給がストップするようなことはありません。

「シングルマザー 手当 もらいすぎ」を調べている人がよく思う質問

シングルマザー手当は毎月いくら支給されますか?

手当の金額は自治体や本人の収入によって異なります。

そのため、住まいの自治体で確認してください。

母子手当で月いくらまで稼げますか?

満額もらうためには毎月10~11万円程度です。

一部支給の最低ラインは毎月23~24万円程度でしょう。

シングルマザーの手当はいくつまでもらえますか?

子どもが18歳もしくは20歳になるまでもらうことができます。

子どもの障害の有無などにもよって異なります。

シングルマザーは年金を免除してもらえますか?

所得が低い場合は、年金免除になります。

まとめ:もらいすぎなことはなく誤解が多い

今回は、シングルマザーの手当事情についてご紹介してきました。

手当をもらいすぎ」と言われることもありますが、決してそんなことはありません。

むしろ収入によっては貰えないこともあり、常にカツカツで生活している方も多いのです。

全ての物事は表面的な部分しか見えません。

しかし、その裏側をしっかりと見ることが大切で、正しい知識や情報を知ることが大切です。

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