テールランプカバーとは、自動車の尾灯(テールランプ)を構成するパーツのひとつで、ランプ点灯時の発光機器を覆うカバーのことです。
テールランプは、車の後方部にあるリフレクターが組み込まれた赤いライトのことで、夜間や天候不良で視界の悪いときに後続車へ自分の車の位置を知らせる役目を担っているライトとなっています。
しかし、そのテールランプカバーが割れたり欠けたりしてライトを点灯したとき、光が外の漏れた状態であると車検を通すことができません。
漏れる光がわずか1mmであってもNGとされています。
車検を通すためにも、割れてしまったテールランプカバーは交換しなければなりません。
そこで、テールランプカバーが破損したときにかかる費用や交換はどこでするのがおすすめなのかをご紹介しましょう。
テールランプカバーが破損したときの値段は?
テールランプカバーを破損した場合、どの程度の修理費が見込まれるのでしょうか。
テールランプカバーの部品はもちろん、作業してもらうため工賃がかかります。
そこで、おおよその価格を調べてみました。
テールランプカバーの値段
テールランプカバーのおおよその値段ですが、車種によって異なります。
軽自動車であれば数千円からとなっており、普通自動車になると数万円かかる場合があります。
いずれも車種によってテールランプカバーの大きさが違うため、大きなテールランプカバーがついている車種であれば価格もそれなりに高いのです。
詳しい価格については、自分が乗っている車種のディーラーに問い合わせれば正確な価格を知ることができるでしょう。
テールランプカバーの交換・修理費用
テールランプカバー自体の交換は、大体30~1時間程度で修理することができますが、工賃は工場によってそれぞれ異なります。
工賃レバレートが工場によっては1時間ごとに定められていますが、テールランプカバーの交換工賃は約数千円から1万円程度が相場です。
テールランプカバーの交換・修理はどこでできる?
テールランプカバーが破損してしまった場合、修理が必要となりますが、どこで修理してもらえるのかも気になるところですよね。
テールランプカバーは、オートバックス・ディーラー・整備工場付きのガソリンスタンドで交換してもらうことが可能です。
それでは、テールランプカバーの交換・修理はどこでできるのかを見てみましょう。
テールランプカバー交換をオートバックスに依頼した場合
テールランプカバーの交換に必要な費用は、特定の車のメーカーとモデル・部品の種類・工賃によって異なります。
オートバックスなどの専門店でテールランプカバーの交換を行う場合は、主な費用は部品代と工賃です。
部品の価格は、数千円~二万円程度が一般的ですが、車種によって特殊なデザインであったり高級車であった場合はそれ以上になることもあります。
作業時間については、通常は1時間以内に終わることが多いため、工賃は数千円程度となるでしょう。
ただし、実際の費用は地域や店舗によっても値段が変動するので、正式な価格が知りたい場合はオートバックスに直接見積もりを依頼するのがおすすめです。
テールランプカバー交換をディーラーに依頼した場合
テールランプカバーをすぐにでも交換したい場合は、自分の乗っている車のメーカーであるディーラーで交換したほうが安心も得られます。
部品の供給が早いだけでなく、整備士も専門的な知識を兼ね揃えているため、交換時間も早いです。
メーカーは違うけれど、別のディーラーで整備してもらうということもできます。
ただし、部品の手配にかかる時間はメーカーが違うディーラーだと少し時間がかかる可能性があります。
かかる費用は部品代と工賃となっていて、部品代は車種によって異なりますが数千円~数万円程度、工賃は数千円程度となるでしょう。
テールランプカバー交換をガソリンスタンドに依頼した場合
テールランプカバーをガソリンスタンドで交換できるかどうかでいうと、交換はできますがすべてのガソリンスタンドで交換できるわけではありません。
ガソリンスタンドでは、基本的にオイル交換やタイヤの交換などの軽作業をサービスとして提供していますが、整備工場付きのガソリンスタンドでは、包括的な車両メンテナンスや修理サービスを提供している場合があります。
つまり、整備工場付きのガソリンスタンドであれば、テールランプカバーの交換も可能です。
ただし、必ずしも全てのガソリンスタンドで修理や交換を行っているわけではないため、事前に確認はしなければなりません。
ガソリンスタンドで交換をしたい場合は、交換・修理が必要な場所を見てもらい、交換が可能かどうかをあらかじめ確認するようにしましょう。
テールランプカバーの破損は違反なの?
テールランプは、後続車に自分の車の位置を知らせるだけでなく、減速の合図や自分がどちらの方向に行きたいかを知らせるためにも必要な部位です。
そのため、テールランプカバーが割れてしまっていると違反となり、罰金や点数減点の対象となる可能性があります。
テールランプカバーが割れてしまった時の減点や罰金、問題点について解説しましょう。
テールランプカバーが破損した場合の減点や罰金
テールランプカバーが破損した場合、【整備不良(尾灯等)】と見なされる場合があります。
違反点数は1点です。
反則金は車両の大きさによって異なり、以下のとおりとなっています。
- 大型車:9,000円
- 普通車・軽自動車:7,000円
- 二輪車:6,000円
- 原付車:5,000円
ランプの球切れだけでなく、テールランプカバーが割れていて光が漏れてしまう場合も違反となってしまうため、注意が必要です。
テールランプカバーが割れたまま走行した時の問題点
テールランプカバーが割れたままで走行してしまうと、光が漏れてしまうため、後続車に対してまぶしく見えてしまっ危険となる可能性があります。
また、雨などの悪天候であった場合、割れたところから水が浸入し、配線がショートしてしまう可能性も捨てきれません。
多少ヒビが入っている程度であればテープで保護しておくというのも手ですが、明らかに破損していて光が漏れてしまっていると違反となるので、早急な対策が必要です。
テールランプカバーが割れた場合の応急処置は?
テールランプカバーが割れた場合は、割れたところから水が侵入しないようにテープで塞ぎます。
ランプの光が妨げられないよう、透明なセロハンテープやクラフトテープで塞ぐとよいでしょう。
まずはランプが点灯するかを確認し、点灯するようであれば、レンズの破片を集めて透明なクラフトテープで張りあわせます。
クラフトテープがなければセロハンテープでも良いですが、破損する可能性も視野に入れて、日頃からテープを携帯しておくのがおすすめです。
車種別テールランプカバーの破損・修理費用
タントのテールランプカバー破損・修理値段
ダイハツ・タントのテールランプカバー交換にかかわるおおよその値段は以下のとおりです。
- 部品代:2万円程度
- 工賃:1万円程度
タントといってもモデルチェンジを行っているので、部品の値段はそれぞれモデルによって異なります。
詳しい価格は、修理工場に問い合わせてみましょう。
ラパンのテールランプカバー破損・修理値段
スズキの人気車であるラパンですが、テールランプカバー交換にかかわるおおよその値段は以下のとおりです。
- 部品代:2万円程度
- 工賃:1万円程度
自分で交換する場合は工賃は減らせますが、部品を発注するのに送料が3,000円以上かかるといわれています。
タントよりも部品代が多少かかるかもしれません。
ハイエースのテールランプカバー破損・修理値段
トヨタの人気車であり、働く車のハイエースのテールランプカバー交換に関わるおおよその値段は以下のとおりです。
- 部品代:1万5千円程度
- 工賃:数千円程度
ハイエースのテールランプカバーはネジ止め箇所が少ないため、自分でも簡単に交換するのことが可能です。
ちょっとネジが硬いかもしれませんが、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
テールランプカバーが破損した場合は保険適用になるか?
車両保険に加入している場合は、自損事故や災害によるテールランプカバーの破損を補償してもらえる可能性があります。
ただし、エコノミー型の車両保険では、自損事故でテールランプカバーを破損してしまった場合は適用されません。
車両保険を利用する場合は、保険会社から【交通事故証明書】の提示を求められる可能性があります。
交通事故証明書は、各都道府県の自動車安全運転センターが発行する書類であり、事故の発生を公的に証明するためのものです。
警察に事故の届出をしていないと発行できないため、まずは警察へ連絡が必要となります。
テールランプカバーの交換は部品・工賃含めても2万円~5万円以内で交換できることがほとんどであるため、車両保険を使って直した場合、保険料が高くなる事を考えると保険料増額の方が高くついてしまう可能性が高いです。
したがって、車両保険を使うのはあまりおすすめできません。
どうしても今その費用を捻出できないという場合は、任意保険会社に問い合わせてみましょう。
テールランプカバー交換は自分でできる?
テールランプカバーは、ネジ止めで止まっているだけの場合が多いため、自分で交換することも可能です。
部品をディーラーやインターネットで注文して交換するという方も多くいます。
そこで、自分でテールランプカバーを交換する場合の費用や準備と交換の流れについてご紹介しましょう。
テールランプカバーを自分で交換した場合の費用
テールランプカバーを自分で交換する場合は、部品代だけで済むことが多いです。
ディーラーやインターネットで発注することができます。
ディーラーで頼む場合は、車の型式・車体番号を知らせる必要があるので、車検証を見て発注を依頼することが必要です。
インターネットで発注した場合は、送料も加算される可能性がありますが、工賃を考えれば自分で交換した方が安上がりとなるでしょう。
テールランプカバーを自分で交換する場合の準備と流れ
テールランプカバーを自分で交換する場合は、プラスドライバーないしテールランプカバーを停めているネジを外すドライバーが必要です。
ドライバーを使ってテールランプカバーを取り除いたら、後は元通りにはめてネジを締めるだけです。
とても簡単な車種もありますが、高級車や外車の場合は作りが複雑な物もあるので、自分でできそうにない場合はディーラーや整備工場にお願いした方が得策です。
「テールランプカバー 破損 値段」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:交換や修理は値段やサービス内容を比較し検討しよう!
テールランプカバーが破損してしまった場合、警察に見つかってしまうと整備不良となり、減点や罰金が科されてしまう可能性があります。
そうなる前に交換や何かしらの手を打つことが大切です。
完全に破損してしまっている場合は、ディーラーやインターネットで部品を発注し、整備工場で交換してもらうか自分で交換してみましょう。
車種によって異なりますが、ネジで止まっているだけのことがほとんどなので、簡単に取り外しができます。
ただし、専門的な知識をもった整備士に依頼した方が安心を得られることは確かなので、整備工場で依頼する場合はサービス内容を各社で比較し、自分が納得のいくところで修理・交換を行うと良いでしょう。
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