エゴノキは、細くて外観を邪魔することがないため、庭に植えている方もいるのではないでしょうか?
枝が細く、白くて可憐な花を咲かせるため、人気のある木でもあります。
しかし、エゴノキは“庭に植えてはいけない”というウワサがありますが、本当でしょうか?
今回は、エゴノキを植えてはいけないのか、その理由も含めてご紹介していきます。
エゴノキは植えてはいけない?
結論から言うと、植えてはいけないことはありません。
全体的に華奢で、可愛い花を咲かせるため人気があり、植えている家庭も多くあります。
では、なぜ植えてはいけないという声があるのでしょうか?
それはさまざまな理由があり、何かしらの迷惑を被る可能性があるからだと思われます。
そのため、管理が行き届かずに「植えなければよかった」と思う方もいるようです。
しかし、どの植物でも管理をしなくていいことはありません。
管理がしっかりとできて、デメリットも理解したうえで植えるのであれば、全く問題ありませんよ。
エゴノキを植えてはいけないと言われる理由
エゴノキは、植えてはいけないという声もありますが、絶対に植えてはいけないわけではありません。
しかし、否定的な声が挙がるのには、何かしらの理由があります。
ここからは、エゴノキを植えてはいけないと言われる理由をご紹介していきます。
エゴノキの実に毒性がある
エゴノキは、実をつけることがありますが、実には毒があります。
エゴサポニンと呼ばれる毒で、喉や胃の症状を起こし溶血作用もあります。
口に入れるとエグい(えごい)ことから、名前が付けられたと言われているほど美味しくない実が付くようです。
昔は洗剤として使われていた実ですが、食用にはできませんので注意しましょう。
特に小さな子どものいる家庭や、ペットを飼っている家庭では誤って口にしないように注意しなければなりません。
しかし、しっかりと注意して管理ができるのであれば全く問題はありません。
エゴノキは成長が早く大きくなりすぎる
エゴノキは、成長スピードが早く大きくなりすぎる特徴があります。
そのため、剪定などの定期的な手入れが必要で手間がかかるかもしれません。
あまり大きくなりすぎると日光を遮断したり、枝が壁に当たって傷がついたりする可能性があります。
また、お隣への侵入してしまう可能性もあり、迷惑がかかるかもしれません。
このようなことから、植えてはいけないという声が挙がったと考えられます。
しかし、広い庭がある場合や、手入れが定期的にできるのであれば植えても問題はありませんよ。
病気や害虫に弱い
エゴノキは、病気や害虫に弱い特徴もあります。
エゴノキにつきやすい害虫は多く、アブラムシや毛虫などの虫たちには人気がある木でしょう。
また、うどんこ病や黒星病の病気も心配です。
このような病気や害虫に脆弱であることが、植えてはいけないと言われる理由です。
害虫駆除や病気の予防などをマメに行わなくてはならないため、管理が大変かもしれません。
また、虫が嫌いな人は植えるのを躊躇してしまうかもしれませんね。
しかし、駆除や予防をしっかりと行えるのであれば、植えても全く問題はありません。
自然の影響で枝が折れる
エゴノキは、枝が折れやすい特徴があります。
エゴノキは全体的に華奢で、枝だけでなく幹もそこまで太くなることはありません。
そのため、自然災害などによる影響で比較的折れやすいです。
せっかく育てた木が折れてしまうのは、とても悲しいし残念ですよね。
折れた枝によって外壁が傷ついたり、人が怪我したりする可能性もゼロではありません。
また、エゴノキは寒さに強いため、寒冷地でも育てることができます。
しかし、雪の重みで枝が折れてしまう可能性もあるため、その辺りのことも注意しなければなりませんね。
せっかく植えるのであれば、ある程度強度のある木のほうが育てやすいでしょう。
しかし、しっかりと対策を講じることができるのであれば、植えても全く問題はありません。
樹皮がはがれる性質がある
エゴノキは、樹皮をはがして成長する特徴があります。
樹皮のはがれはエゴノキの性質上仕方がありません。
しかし、見た目にキレイと言えるものではないため、嫌がる人もいるでしょう。
剥がれた樹皮は、虫たちの隠れ家にもなるため虫が嫌いな人から嫌われます。
しかし、成長中であることを理解して楽しめる方や、定期的な掃除も苦ではない方はそこまで嫌ではないでしょう。
そのため、気にならない方や管理ができる方は植えても問題はありません。
ハチや鳥が寄ってくる
エゴノキは、ハチや鳥が寄ってくる可能性があります。
可愛くて可憐な花を咲かせるエゴノキですが、花には蜜を吸いにハチが寄ってきます。
また、エゴノキに作られる実は鳥が食べにくるのです。
その結果、ハチに刺されたり、鳥のフンが庭に落ちたりする可能性があります。
自然が好きな方には良いかもしれませんが、場合によっては近隣住民に迷惑をかける恐れもあります。
しっかりと対策を考えたうえで、植えるかどうかを検討しなければなりませんね。
エゴノキまわりの掃除が大変
エゴノキはさまざまなものを落とすため、周辺の掃除が大変です。
例えば、秋には大量の葉を落とし、花や実が周辺に散らばることも考えられます。
その結果、虫や鳥の被害に合う可能性もあり、場合によっては近隣に迷惑がかかる恐れもあります。
そのため、掃除を定期的にしなければならず手間がかかり大変です。
掃除などが苦ではない方や、それを知った上で植えたい方は良いかもしれません。
ただ、マメな管理ができない場合は植えないほうが良いでしょう。
エゴノキの魅力
エゴノキは、さまざまな理由から“植えてはいけない”という声もあります。
しかし、植えることで得られるメリットもあるようです。
ここからは、エゴノキを植えるメリットや花言葉、縁起についてご紹介していきます。
エゴノキを植えるメリット
エゴノキを植えるメリットは、何と言っても木としての魅力があることです。
例えば……
- 広く伸びる枝が良い日陰を作る
- 大きくなるためシンボルになる
- 和洋どちらにも合う
- 白く可憐な花が可愛い
エゴノキは、華奢ながらも横に広く枝が伸びていきます。
そのため、丁度良い日陰を作ってくれて、気持ちのいい庭を造ることができるでしょう。
冬には葉が落ちるため、日当たりの邪魔をせずに暖かく過ごせます。
また、エゴノキは7~8mと比較的大きくなるため、庭のシンボルツリーとして最適です。
幹も華奢なため、和風だけでなく洋風の家にも違和感なく溶け込みます。
さらに、エゴノキの最大の魅力は白く可憐な花です。
5月中旬ごろから星形ような花がたくさん咲き、海外ではエゴノキを“スノードロップツリー”と呼びます。
垂れ下がる花が、まるで上から雪が降ってきているかのように見えることが由来のようで、とてもロマンチックです。
このように、エゴノキを植えるメリットはエゴノキそのものによって得られるものが多いでしょう。
管理が大変なことはありますが、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
エゴノキの花言葉
エゴノキの花言葉は「壮大」「清楚」とされています。
幹が高く成長し、枝が横に広く成長していくエゴノキは、まさに壮大です。
また、5月中旬ごろから咲く花は白く、まるで清楚な女性のような印象があります。
壮大と清楚という真逆な花言葉を持つエゴノキは、男女関係なく愛される木です。
そんなエゴノキは見ているだけで、地球のエネルギーや心の豊かさを感じさせてくれるでしょう。
エゴノキの縁起
エゴノキは、風水的にも縁起が良いと言われています。
メタルのエレメントを持っているエゴノキは、住まいのエネルギーコントロールをしてくれます。
そのため、穏やかで落ち着きのある家庭にすることができるでしょう。
また、メタルは風水では強さを意味しており、エゴノキを庭に植えることで強さや勇気、回復力などを自然と促してくれますよ。
その結果、困難なことが起きても乗り越えるパワーをもらえるでしょう。
このように、エゴノキは庭に植えることで縁起が良いとも言われており、縁起担ぎをしたい方にはおすすめです。
エゴノキの寿命は?
エゴノキが枯れてしまいました。約20年の間、綺麗な花を咲かせていたのに大変残念です。
引用元:Yahoo!知恵袋
エゴノキの寿命はそこまで長くはありません。
60~100年生きる木がありますが、エゴノキは長くても20~30年前後くらいではないでしょうか?
病気や害虫の被害に合いやすいため、どうしても長寿とはいかないようです。
病気などの影響で、それよりも前に寿命を迎えてしまう可能性も十分に考えられます。
必死で予防をしても防ぎきれないこともあるため、仕方ないかもしれませんができれば長くもってもらいたいですよね。
しかし、諦めずに予防と対策をしてくことはとても大切です。
繊細な木のため、大事に育ててあげましょう。
エゴノキで後悔しないためのポイント
エゴノキで後悔しないためには、しっかりと対策と管理をすることです。
枝が横に伸びる点や、枝が折れやすい点などに注意して対策を施していきましょう。
また、害虫や病気にも弱いため、予防も含めて対策が必要です。
これらの点に気をつけて予防・対策をしっかりと行っていけば後悔することは少ないと思われます。
また、成長が早く大きくなるため伸びすぎた場合の手入れや、周辺の掃除など管理を怠らないようにしなければなりません。
比較的手間がかかるエゴノキですが、管理ができれば後悔することはないでしょう。
百日紅は植えてはいけない?
赤い花をつける百日紅は人気のある植物です。
しかし、縁起の悪さや大きくなることから植えてはいけないと言われることがあります。
百日紅が縁起が悪いと言われるのは、名前が原因です。
サルスベリという名前は、滑るを連想させるため「受験に滑る」や「運気が滑って落ちていく」と考えられています。
また、お寺や墓地に植えられることが多い百日紅は、そのイメージから“自宅に植えるのは良くないのでは…”と思われがちです。
さらに、百日紅は最大で10m程度まで大きく育ちます。
管理が大変になったり、近隣の日光を遮ってしまったりする可能性があり、植えてはいけないと言われることがあるのです。
しかし、縁起やイメージを気にしない方や、管理ができる方であれば植えても全く問題はありません。
これだけは庭に植えてはいけないランキング
絶対に庭に植えてはいけない植物は基本存在しません。
自分の好きなものを好きなように植えて楽しんでいただいて大丈夫です。
ただし、虫がつきやすく繁殖力が強い植物は他への影響が心配で、最悪の場合ご近所トラブルを招く可能性もあります。
そうしたことから考えると、以下のようなランキングになるのではないでしょうか?
1位:桜の木
桜の木は大きく成長することもそうですが、何より毛虫の被害がすごいです。
予防をしっかりと行うことができれば良いですが、周辺の環境によってはあまり薬を撒くことを許されない可能性もあります。
春にはキレイな花を咲かせてお花見には必須の木ですが、手入れと管理はなかなか大変です。
2位:竹
山などに多く生えている竹は、地下茎でどんどんと増えていきます。
そのため、知らぬ間に広がり、近隣や水道管に悪影響を及ぼす可能性もあり、注意しなければなりません。
また、高さも出るため日差しを遮るなどの問題も発生します。
3位:クヌギ
神社や寺でよく見るクヌギは、一般的なお庭にはあまり向いていません。
クヌギはかなり大きい木に育ち、根を広範囲に広げます。
そのため、日差しは遮られ水道管などの配管にダメージを与える可能性があります。
このように、庭に植えてはいけないと言われる植物たちは数々ありますが、決して絶対にダメというわけではありません。
管理ができて、気にしない方であれば植えても全く問題はありません。
また、植えてはいけないと言われている植物は、その人の好みの問題もあります。
植えたい植物を見つけたときは、メリットとデメリットの両方をしっかりと知って検討することが大切です。
「エゴノキ 植えて は いけない」を調べている人がよく思う質問
まとめ:エゴノキはデメリットに注意して広い庭で育てよう
今回は、エゴノキについてご紹介してきました。
エゴノキは、さまざまな理由から“植えてはいけない”と言われることもありますが、決してそんなことはありません。
ただ、管理が大変なことが多く、手間がかかるため注意が必要です。
しかし、対策や管理をしっかりとすることができれば植えても全く問題はありませんよ。
エゴノキを植えるデメリットもちゃんと理解したうえで、検討してみてはいかがでしょうか?
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