日常的に飲む機会が多いと思われるジンジャーエール。
しかし、一部では体に悪いとか太るなど、良くない噂もあり、何がその噂を生み出しているのか気になるところです。
そこで今回は、ジンジャーエールにまつわる噂の真相や成分、効果などを解説していきたいと思います。
ジンジャーエールは体に悪い?太る?
結論から言いますと、ジンジャーエールは飲みすぎなければ、体に悪くもないし、太ることもありません。
しかし、飲み方を間違うと健康に害を及ぼすことや太ることもあります。
ジンジャーエールは名前の通り生姜の香りや風味がする飲み物で、一般的に生姜と言えば健康的な食品だというイメージですが、市販されているジンジャーエールは、清涼飲料水に分類されています。
そのため、ほとんどのジンジャーエールと書かれている飲み物には生姜が入っておらず、香料で生姜の風味をつけているだけです。
実際に生姜が入っているわけではなく、生姜の果実から搾取したエキスが入っているだけで、シロップを炭酸水で割って作っているのと変わらない飲み物になっています。
それが体に悪いかと言われれば、一概に悪いわけではなく、炭酸は、
- 疲労回復
- 腸内環境の改善
- 肩こりの解消
- ダイエット
- 食欲増進
などの健康・美容効果が期待できるため、飲みすぎなければ体に悪いということはありません。
しかし、市販のジンジャーエールは清涼飲料水なので、多くの砂糖が含まれており、飲みすぎると糖尿病などのリスクが考えられます。
また、ジンジャーエールはコーラやファンタなど他の炭酸飲料と比較するとカロリーは低いですが、腹持ちしないので結果的に食べ物をドカ食いし、太るというリスクもあります。
ジンジャーエールが体に悪いと言われる理由は?
ジンジャーエールが体に悪いと言われる理由は、先ほど少し話したことも含まれますが、その他にも理由があるようです。
ここでは、その理由について紹介していきます。
糖分が摂りすぎになるリスクがあるから
ジンジャーエールは、他の炭酸飲料と比較するとカロリーも糖質も控えめであることはわかっていますが、成分は他の清涼飲料水とほぼ変わりません。
また、ジンジャーエールだけではなく他の炭酸飲料も同じく飲みすぎると糖分摂取量過多になり、血糖値が急上昇します。
血糖値が上昇するとインスリンを分泌してそれを下げようとしますが、脂肪をため込む性質を持っているため、太る原因になってしまうのです。
さらに、血糖値が上昇すると喉の渇きを促進させ、それを解消するために炭酸飲料を飲み、もっと血糖値が上昇する悪循環に陥ってしまうことも。
その結果、インスリン不足になり糖のコントロールができずに体調を壊す原因になるため注意が必要です。
どうしてもジンジャーエールを飲みたい方は、市販品ではなく手作りものにすることをおすすめします。
自家製ジンジャーエールのレシピは以下の通りです。
【材料】(5杯~10杯)
・生姜:100g
・蜂蜜:100g
・水:100CC
・砂糖:100g
・鷹の爪:5個
・炭酸水:お好みで
【作り方】
①生姜をみじん切りにする
②生姜・蜂蜜・水100・鷹の爪を入れ沸騰させる
③弱火で10分ほど沸騰させたら、水200と砂糖を入れ15分煮詰める
④とろみがついてきたら完成
すぐに飲むのではなく、一晩寝かした後に炭酸水でお好みで割って飲んでみてください。
他にも自家製ジンジャーエールのレシピは「クックパッド」に多く投稿されていますので、興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。
加糖ぶどう糖液糖が含まれているから
市販のジンジャーエールには果糖ぶどう糖液糖が含まれていることが多く、この成分は異性化糖の一種で、でんぷんを酵素で分解させたブドウ糖と果糖の混合液のことを言います。
果糖ぶどう糖液糖は砂糖と同じ甘みがあると言われていますが、砂糖より高額で、キレのある甘さが特徴です。
異性化糖の果糖はぶどう糖よりも中性脂肪をためやすいと言われているため、果糖ぶどう糖液糖を含んでいるジンジャーエールを飲みすぎてしまうと、肥満のリスクがあがってしまいます。
そのため、飲み口にキレがある辛口のジンジャーエールでも、糖分が多く含まれるということを念頭に入れておきましょう。
炭酸により歯を溶かす恐れがあるから
ジンジャーエールのような炭酸飲料は、炭酸による高い酸性度の影響で、歯が溶けるという噂が流れていますが、実際のところは「酸蝕症(さんしょくしょう)」といって、歯のエナメル質からリン酸カルシウムが溶けだすことがあります。
これが世の中で言われている「歯を溶かす」という説に繋がっているのでしょう。
普段口の中はpH7で中性を保っているのですが、何か口に食べ物や飲料水を含むとpHが酸性に傾き、pH5.5以下になると歯が溶け始めます。
炭酸には「酸」と付いているように、口の中を酸性にしてしまう代表格の食品のため、過剰に摂取すると歯が溶け始めてしまうのです。
虫歯のリスクがあるから
口の中が酸性になり、歯のエナメル質が弱っているところにジンジャーエールの糖分が長くとどまると、虫歯のリスクが高くなってしまいます。
そのため、ダラダラと飲み続けたり、就寝前に飲んだりすると、歯への影響が大きくなってしまうのです。
そのようなリスクを避けるためには、就寝前にジンジャーエールなどの炭酸飲料を飲まないことや、炭酸飲料を飲んでしまった場合はうがいをすることを心がけるようにしましょう。
中には炭酸飲料を飲んですぐに歯を磨けば大丈夫と思っている方もいると思いますが、エナメル質が弱っているところをゴシゴシ歯ブラシでこすってしまうと、余計に歯が削れてしまうため、炭酸飲料を飲んだ後に歯を磨く時は、1時間以上あけてから歯を磨くようにしてください。
ジンジャーエールの効果や成分は?
ジンジャーエールを飲むことへのリスクを紹介してきましたが、悪いことばかりではなくジンジャーエールには人体に効果的な成分なども含まれています。
ここでは、ジンジャーエールの効果や成分について紹介していきましょう。
①ジンゲロンやショウガオール成分が体を温める
ジンジャーエールに含まれている生姜は、辛味と香りで多くの料理などに使われ、世界中で愛用されていますが、料理の風味を高めるだけではなく、健康効果を持つことでも知られています。
生姜には、
・ジンゲロン
・ショウがオール
・ジンギベロール
という辛味成分が含まれており、これらの成分には血行促進作用があり、体を温める働きがあります。
胃腸を刺激して内臓の働きが活発になるため、体の中から温められ、冷え性の改善に繋がります。
冷房が効いて室内など冷え性で悩んでいる方には最適な飲み物と言えるでしょう。
②食欲増進や消化促進にも効果
また成分の1つのジンゲロンには消化促進、食欲増進などの作用が認められています。
そして、胃の不調時や二日酔いなどで起こる吐き気にも効能が期待できるため、もともと胃腸の働きが悪い方などは胃の健康を意識した食事にジンジャーを取り入れてもいいかもしれません。
さらに、食物繊維も含まれているため、腸内環境を整える働きもあります。
③夏バテ予防にも期待
生姜の成分には「発汗作用」や「食欲不振の解消」「新陳代謝の促進」など多くのメリットがあるため、夏バテ予防にも期待できます。
それだけではなく、炭酸水にも夏バテ予防に一役買ってくれる効能があり、炭酸ガス胃腸を刺激することで、体内に水分が吸収されると同時に血液量が増えて尿意も増えるため、疲労物質を体外に排出するという効果を持っています。
このことから、ジンジャーエールの生姜と炭酸の2つの成分で、夏バテ知らずの体を作れるということになりますね。
④リフレッシュ効果
生姜には消化を助け、食欲を増進させる効果の他、夏バテ予防にも効果的と言われているため、暑い季節に冷えたジンジャーエールを飲むことで、体内からリフレッシュすることができます。
さらに、抗菌作用や抗炎症作用も持ち合わせているため、風邪の初期症状にも効果的です。
そのため、日頃からジンジャーエールを定期的に飲む習慣をつけておけば、体内からリフレッシュでき、夏バテ知らず、風邪知らずの体を作ることができるという万能な飲み物であると言えるでしょう。
「ジンジャーエール 体に悪い」を調べている人がよく思う質問
まとめ:
今回は、ジンジャーエールに対する「体に悪い」「太る」など悪い噂の検証をしてきました。
ジンジャーエールに含まれている生姜や炭酸は身体に多くの効果をもたらせてくれる成分です。
しかし、市販で販売されているジンジャーエールには糖質が多く含まれていることがわかっているため、過剰摂取には注意が必要でしょう。
ジンジャーエールを日頃から摂取する習慣をつけることで身体への良い影響が見込めますが、できたら市販のものではなく、手作りジンジャーエールを飲むことをおすすめします。
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