家の中で場所を占める百科事典、その処分に悩んでいませんか?
いざ処分しようと思っても、大きくて重い百科事典を手に取ると億劫になってしまいます。
そこで今回は、百科事典には売る価値があるのか?古い百科事典の処分方法を調査してみました!
寄付や資源ごみでリサイクルする方法もご紹介したいと思います。
古い百科事典の処分方法
買取業者に買い取ってもらう
不要なものを処分したいと思ったときに一番に思いつくのが「買取業者に買い取ってもらう」という方法。
ブックオフなどの大手買取チェーン店を利用するのも良いですが、百科事典は専門性があるものなので、古書店や古本専門店へ持っていくのも高値で買い取ってもらう方法の一つ。
古書店や古本専門店では、専門の知識を持ったスタッフが1冊1冊丁寧に鑑定してくれることが多いため、大手買取チェーン店よりも高値で買い取ってくれることも。
また、買取を希望する場合は、その百科事典が買取できるものなのか事前に問い合わせてみることをおすすめします。百科事典は大きくて重いものなので、いざ買取に持って行っても、買取価格がつかない場合は持って帰らなければなりません。そうなるととても手間なので、予め確認はしておきましょう。
オークションなどで売る
買取業者に買い取ってもらう他に、メルカリなどのフリマサイトや、ヤフオクなどのオークションサイトで自分で出品するという方法もあります。
実際にヤフオクで百科事典を検索してみると、販売価格が数千円のものが高値で落札されているケースを見つけました。
自分では不要だと思っていた百科事典も、必要としている人からすると「お金を出しても欲しいもの」なんです。
欲しい人に譲る
「百科事典なんて使う人がいるのかな?」と、自分が必要ないからと他の人も同じだと考えてしまいがちですが、「タダなら欲しい!」という方も実はいるんです。
もし周りに欲しいという人がいない場合、「ジモティー」という地域密着型のフリマサイトを使ってみてはいかがでしょうか?
「ジモティー」では、他のフリマサイトのように不用品を売買することができる他、0円で譲ることもできるのです。
実際に地元の地域で百科事典を検索してみたところ、出品数は少ないものの、「受付終了」と貰い手が見つかっているケースがいくつか見られました。
寄付をする
実は、図書館に並んでいる本のなかには寄付されたものもあるんです。
不要になった百科事典を寄付することで、それを必要としてくれる人が喜んでくれたら嬉しいですよね。
寄付の方法については図書館ごとに異なるため「〇〇図書館 寄付」と検索してみましょう。直接図書館のスタッフへ尋ねたり、図書館へ連絡して寄付の方法を問い合わせてみるのも良いでしょう。
古紙回収業者を利用する
「ちり紙交換」として知られる古紙回収業者に依頼すると、百科事典を引き取ってもらえることもあります。
基本的には無料で引き取ってくれるようですが、なかには回収料を請求する業者も。
- 自宅まで引き取りに来てくれるのか?
- 引き取り料金はかかるのか?
古紙回収業者に引き取ってもらう際には、上記のことを予め確認しておきましょう。
古い百科事典の価値とは
インターネットの普及に伴い、百科事典の需要が少なくなっていることは確かです。
さらに、百科事典の買取相場は非常に変動しやすく、その価値は版数、状態、需要によって変わってきます。
例えば、最新版や人気のある版の百科事典は、古いものや一般的な版に比べて高値で取引されることが多いです。
しかし、なかには専門分野に興味を持つ人やコレクターとして百科事典を求めている人がいることも。特定分野に特化したものやレアな百科事典は、古くても高値で取引されることがあります。
実際に古い百科事典は売れる?
百科事典を買い取ってくれる業者はある?
結論から申し上げますと、百科事典を買い取ってくれる業者はあります。
ただし、他の書籍よりも条件が厳しかったり、買取業者数自体が少ないです。
「本の買取をしているところなら百科事典も買い取ってくれるんじゃないの?」と思いがちですが、なかには「百科事典の買取はしていません」と買取不可になってしまうことも。
買取に出そうと思っている業者が、百科事典の買取を行っているのかを、予め確認しておきましょう。
百科事典の買取業者が少ない理由は?
最近ではインターネットで簡単に情報を調べられるため、百科事典の需要が大幅に減少しています。
これまで小学校などの入学祝いとして百科事典をプレゼントするということもありましたが、現在ではそういったことも減ってきました。
さらに、百科事典は最新の情報を提供する必要があるため、購入から3年以上経過したものは価値が下がりやすくなります。
そして、百科事典は一冊のサイズが大きく重いため、本棚のスペースを占領しがち。それは買取業者としても同様で、百科事典を買い取ることでお店の倉庫を圧迫してしまうのです。
また、運搬や持ち運びも手間がかかるため、特に高齢の店主が営む古本屋では敬遠されがち。
これらの理由から、百科事典は買取業者にとって扱いづらい商品であるため、「百科事典は買取不可」となっている業者は少なくありません。
50年前の百科事典は売れる?
結論から申し上げますと、50年前の百科事典は売れる可能性が高いです。
情報が古くなってしまうため、「百科事典を売るなら販売から3~5年以内のもの」と言われていますが、なかには「古いからこそ価値がある」百科事典もあります。
古い百科事典には、「情報収集」という目的以外にも、当時の知識や文化を記録しているため、歴史的価値やコレクターの興味を引く可能性が。現代の情報技術がなかった時代の貴重な記録として、処分を決める前に古書専門家やコレクターに査定してもらうと良いでしょう。
しかし、古いからと全ての百科事典に高い買い取り価格がつくわけではなく、状態が悪い場合にも「買取不可」となることがあります。
ブックオフで百科事典は売れる?
本の買取に力を入れているブックオフ。
百科事典の買取をしてもらえるのか問い合わせてみたところ、発行から5年以内のものなら買取可能ということです。
ただし、百科事典の種類によって買取できる発行年数は変わります。
情報がどんどん新しくなっていくような百科事典でしたら3年以内、民族百科事典などの頻繁に内容が変わらないものなら5年以内ということです。
古い百科事典の需要と買取相場
専門性などによりさらに高い価格がつくことがありますが、一般的な百科事典の買取価格は1冊あたり500~2,000円といわれています。
一方、古い百科事典の場合は需要自体が低いものの、内容によってはプレミア価格として数万円になる百科事典も。実際にヤフオクで百科事典を検索してみると、販売価格が数千円だったものが高値で落札されているケースもありました。
古い百科事典を高く売るコツは?
- 手放すなら発行から3年以内に
- 複数の買取業者で見積もりする
- セットのまま売る
購入した百科事典を売りに出すなら、発行から3年以内にしましょう。
ジャンルにもよりますが、百科事典の内容はどんどん新しいものへアップデートされていきます。そのため、「発行から5年以内」と定めている買取業者もあり、期限を過ぎていると買取不可となってしまうことも。
また、百科事典のジャンルによってはプレミア価格がつく場合もあるため、特に百科事典に詳しい方でないのなら、いくつかの買取業者で見積もりをだしてもらいましょう。
百科事典を高く売るなら「キレイに使う」というのは当たり前のことではありますが、「全12巻セット」などのセット販売商品ならそのままセットで買い取りへ出すのがおすすめ。「〇巻だけはまだ使いたいから」と、セット販売のものをバラバラで手放すよりは、セットのまま買取へ出す方が買取価格は高くなる可能性は高いです。
百科事典の買取・処分が可能な業者
買取大臣
取り扱い商品 | パソコン・スマホ・タブレット・カメラ・ゲーム・ブランド品・ホビーなど |
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買い取り方法 | 宅配買取 |
対応地域 | 全国 |
宅配買取の送料 | 無料 |
宅配買取の梱包材 | あり |
幅広い買取品目で知られる買取大臣。
事典の査定にも対応しており、サイト内ではキーワード検索を利用して買取可能な百科事典を簡単に調べることができます。
駿河屋
取り扱い商品 | パソコン・スマホ・タブレット・カメラ・ゲーム・ファッション・おもちゃ・コミック・同人など |
---|---|
買い取り方法 | 店頭買取・宅配買取 |
対応地域 | 全国 |
宅配買取の送料 | 無料 |
宅配買取の梱包材 | なし |
予め、売りに出したい商品の買取価格を調べることができる「あんしん買取検索」ができる駿河屋。
百科事典の買取もしていますが、ほとんどが「メールでお見積もり」になっています。
駿河屋で買取している百科事典については、科学・自然・健康・宗教・哲学といった専門性の高い百科事典が多数掲載されているため、そういったジャンルの百科事典にはしっかり買取価格がつくようです。
厚生書店
取り扱い商品 | 哲学宗教・歴史・社会科学・自然科学・近代文献 |
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買い取り方法 | 店舗買取・出張買取 |
対応地域 | 大阪・近畿エリア |
宅配買取の送料 | ー |
宅配買取の梱包材 | ー |
古い専門書を扱っている厚生書店。
その専門性から、他の買取業者で買取不可となってしまった本でも買い取ってもらえる可能性が高いです。
基本的には大阪周辺エリアでの対応となりますが、買取品の内容によっては全国へ出張買取してくれることも。
新明和
取り扱い商品 | 紙・段ボール・雑誌・週刊誌・専門書・学術書・百科事典・広辞苑・辞書・新聞 |
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買い取り方法 | 出張買取 |
対応地域 | 大阪府 |
宅配買取の送料 | ー |
宅配買取の梱包材 | ー |
古紙回収の専門店である新明和。
買取というより「古紙としてリサイクルのために回収する」という目的なので、「捨てるよりはちょっとでもお金になれば良いな」という方におすすめ。
一般的な買取業者では買取の難しい教科書や参考書、研究資料も回収してくれます。
各百科事典の買取・処分の状況
平凡社の世界大百科事典は買取処分について
平凡社世界大百科事典は、その高品質な内容と詳細な記述から重宝されている反面、置き場所に困ってしまう存在になることも。
専門性が高い百科事典なので、手放す際には専門の古書店やアンティークショップに問い合わせたり、オンラインフリマやオークションサイトへ出品してみることがおすすめ。
また、専門性が高いので教育機関や公共図書館へ寄付するのも良いでしょう。
ジャポニカ百科事典の買取について
ジャポニカ百科事典は、多くの家庭や教育機関で利用されているポピュラーな百科事典。
様々なジャンルの知識を網羅しており、信頼性と精度の高い情報を提供してくれています。
専門性の高いものなら買い取り価格も高めになりますが、一般的な百科事典は500円前後の買取価格となっています。
ブリタニカ百科事典の買取について
ブリタニカ百科事典は、アメリカ大統領やノーベル賞受賞者を含む4,000人以上の寄稿者によって書かれた評価の高い百科事典。
その歴史的価値と情報量から収集家や研究者に人気で、買取業者のなかには1冊1,000~1,400円の買取価格がつくことも。また、全巻セットの場合ですと、数万円の買取価格がつくケースも見つかりました。
買取業者へ査定を出す他に、オークションサイトやフリマサイトでの出品も良いでしょう。
ポプラディア百科事典の買取について
ポプラディア百科事典は、全国の35,000以上の学校で使用されている百科事典です。
古いシリーズの場合は買取価格が高くなる可能性が高く、過去には全12巻で12,000円以上の買取価格がついたことも。
一方、2011年にリニューアルされた新訂版は、多くの専門家によって監修され、最新の情報を提供しています。そのため、12巻で45,000円以上の査定価格と設けている買取業者も。
キッズペディア百科事典の買取について
小学館こども大百科 キッズペディアは、3,000以上の項目が収録され、小学生向け百科事典のランキングでも常に上位に位置する人気の書籍です。
ジャーナリストの池上彰さんもおすすめしていて、状態が良ければ早期に売却することで1,000~2,000円の高額査定が期待できます。
小学生向けと言われていますが、大人でも楽しめる内容で幅広い年齢層から需要があり、他の対象年齢が限定される百科事典よりも高い買取価格がつくことがあります。
古い百科事典を寄付する方法は?
寄付の方法については図書館ごとに異なるため「〇〇図書館 寄付」と検索してみてくださいね。直接図書館へ連絡して寄付の方法を問い合わせてみるのも良いでしょう。
ただし、寄付を考える際には「本当に必要とされているか」ということを考えてください。
こちらが善意で寄付したとしても、残念ながら学校や図書館にとっては対応が難しいこともあるようです。
ある図書館では、年間1万冊以上の寄付を受けるも、実際に書棚に並ぶのは約2割ということも。情報が古い本や状態の悪い本は、寄付されても結局利用することができず、寄付された側にとっても不要であることが多いのです。
寄付する際には、受け取る側のことも考えて寄付する者を選びましょう。
古い百科事典を資源ごみに出す方法は?
一口に捨てると言っても、百科事典は燃えるゴミなのか?資源ゴミなのか?それとも粗大ゴミ?と、迷ってしまいますよね。
住んでいる地域によってゴミの分別は異なりますが、基本的に百科事典を捨てる際には資源回収に出すということが多いようです。
資源ゴミの日に規定の方法で出したり、公民館やスポーツセンターなどに設置されている資源回収箱に入れるなどの方法があります。
「古い百科事典 処分」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:百科事典は買取してもらえる可能性もあり!
百科事典には売る価値があるのか?古い百科事典の処分方法を調査してみました!
大きくて重い百科事典。インターネットの普及によって、百科事典の需要も少なくなってきましたが、専門性の高い百科事典は高く買い取ってもらえる可能性があります。
買取業者によっては「発行から3~5年以内のもの」と限定しているところもありますが、なかには古い方が買取価格が高くなる百科事典も。
ゴミとして処分する際には、古紙回収業者に頼むか、資源ゴミとして自治体の決める方法で処分しましょう。
欲しい人に譲ったり、図書館などに寄付をするという方法もありますが、もしかしたら希少価値のある百科事典もあるため、まずは古本専門の買取業者へ査定に出してみるのがおすすめですよ。